少し動くだけでも汗ばむ季節。変わりやすいお天気とリンクして、気持ちまでモヤモヤするこのごろ。ただでさえ憂うつなのに、ゆるんだ体型が目立つ薄着になりたくない!と葛藤している方に朗報。ピラティスグリーン代表の立野敦氏に、がんばらなくていいトレーニング法を聞いてみました。特別な道具や場所、時間も不要!最後までご覧ください。
【お話を伺った人】
Pilates Green代表
立野 敦氏
【Pilates Green池袋店・神保町店】
https://pilates-green.jp/


Q.夏に向けて痩せたい!スリムになりたい!というアラフォー世代に効果のある、ピラティスの動きやポーズってありますか?
立野さん:「体重うんぬんより、見た目女性らしい、スタイルを目指すには、基礎代謝で動いている90%のところに目を向け、きちんとやることが大事だなと思います。呼吸をしたり、心臓が動いていることなど、日常生活のところを意識して動くことがダイエットへの近道ですね」
筆者:「例えばどんな点に気を付ければ、どの辺りが変化しますか?」

《日常生活でできるダイエット法》
・歩くこと
立野さん:「歩くことでしょうかね。だいたい1日8,000~1万ほど歩くのかなと思いますが、ヒザ下だけで歩いていたり、内股、ガニ股だとせっかく歩いていても代謝は上がってこないんです。そのため、骨盤を閉めるイメージでしっかり動かして歩くと、消費カロリーもアップします。歩かない人は誰もいないので、そこから始めると無理なくできると思います。分かりやすい歩き方としては、内股、ガニ股、モデル歩きはダメです。オーソドックスですが、真っすぐ足を出してかかとから歩くこと!」

・呼吸すること
立野さん:「人間の呼吸は本来、肺でするもので、ピラティスは胸式呼吸、ヨガは腹式呼吸と言われているものの、なかなか肺を動かせないのも事実。なぜ肺呼吸が大事かと言うと、横隔膜には神経が12本通っていて、動かすことで神経交感がコントロールしやすくなるんです。神経交感系をしっかり動かすことで、脳の働きをよくし、スムーズに代謝を促してくれます。神経を無視して身体は動きませんから!脳から指令を出すには、神経がちゃんと働いてくれないとダメなんです。胸式でも腹式でも良いので、しっかり呼吸をするように心がけましょう」

・骨盤を正しい位置でキープする
立野さん:「女性は出産があるので、骨盤が子宮を支えるために、やわらかくなっているのですが、骨盤が正しい位置になく、ゆがんでいたり開いていると、そこで血流やリンパをせき止めてしまい、結果、足がむくむという症状が出るんです。人間、二足歩行ができるようになっているのに、立って生活をしていて全部水が下半身にいっちゃうことってあり得ないですよね。上がるポンプ機能があるのに、骨盤が開いているとその機能が働かず、むくんだり冷え、代謝が悪いなどの症状が出るんです。下半身太りはそこから来ているので、毎日の姿勢をチェックするだけでも意識が変わって、スッキリするかもしれません」

Pilates Green池袋店インストラクターSoraさんによる骨盤ストレッチ
https://merrily.jp/exerciseanddiet/post-14541/