Interview

【インタビュー】株式会社 Green Fit 代表取締役 CEO立野 敦氏に聞く!ピラティスで心身ともに穏やかに過ごせる十人十色の方法とは?

【お話を伺った人】

立野 敦 氏

株式会社 Green Fit
代表取締役 CEO立野 敦 氏

ピラティスグリーン 池袋店(Pilates Green)を経営
ジュニア時代プロスキーヤーとして活躍
現在は、【PilatesGreen(池袋:インストラクター18名/会員数100名)】を運営し、今年7月に2号店【PILATES TIME(四谷三丁目:マシン完備の24時間無人シェアスタジオ)】もオープンさせるなど、ピラティスを広く伝えていきたいと活動する。

Q.ピラティスのスタジオ(Pilates Green)を始めたきっかけは何でしたか?

立野さん:「たまたまピラティスの大手企業に転職してしまって(笑)ピラティスもヨガも全くの未経験でしたので、そこから毎日のようにレッスンを受けながら猛勉強しました。何度もピラティスを受けているうちに自分の身体がどんどん変わり、持病だった腰痛が無くなっていることにも気付き……大手企業というメリットもありましたが、利益重視型の営業方針に納得がいかず、もっとダイレクトにピラティスの素晴らしさを広めたと想い独立したのがきっかけです。」

Q.ピラティスの良さとはズバリ何でしょうか?

立野さん:「ピラティス最大の効果は姿勢改善です。腰痛、肩こり、むくみ、冷え性、不眠、疲れやすい、自律神経の乱れなどの原因は、ほとんどが姿勢崩れから起こるといわれております。なので、正しい姿勢と身体の動かし方を身に付ければ、これらの不調は改善され、当然ながら美容やダイエット効果も得られます。身体は年齢を重ねるほど楽な姿勢へと逃げてしまいますので、一度ご自身の正しい姿勢をピラティスで体感して欲しいですね。」

編集長 星:「姿勢が整うこともそうですが、気持ち(精神面)も整うと伺いましたが、その点もお話いただけますでしょうか?」

立野さん:「そうですね。ピラティスはドイツの軍医だったジョセフ・ピラティスが、戦争負傷兵のリハビリとして病院のベッドスプリングを付け替えて施術したのが始まりです。彼は傷ついた兵士に対し、身体のリハビリだけではなく、心のリハビリも必要だと考え、神経系を整え自己免疫力を上げる方法を独学で開発しました。アライメント(理想的な骨と骨格筋の配置)が整えば、シナプス(神経伝達)も活性化されますし、身体の細部にまで正しい動かし方を実践できるようになることで、神経の伝達量も多くなるという理論です。
またピラティスは、その動きの中で、特に集中力を大切にしております。これをピラティスでは『内観』と言いますが、外側からは見えない身体内部の骨・内臓・筋肉を1つ1つ丁寧に動かすことを行います。例えばピラティスでは必ず行う『ロールアップ』という動きですが、24個が連なっている背骨を”1骨1骨曲げてください”と言われます。この背骨の動きに集中することで、五感を全て忘れ、全神経が背骨に内観されるため、交感神経が活性化され一気に頭がスッキリしますよ。花粉症の方に『ピラティスをやっている最中は鼻水が出ない』とよく言われますが、これもシナプス効果による自己免疫力の向上かもしれませんね。」

Q. Pilates Greenのレッスンの仕組みなど教えてください!

立野さん:「当店は、18人で10流派のピラティスインストラクターが在籍しています。
流派とは、ピラティスの効果を出すためにそれぞれアプローチ(手法)が違う各団体のことなんですが、ここまで多くの流派が在籍しているスタジオは見たことがありません。さまざまなアプローチから自分に合った流派を見つけられることや、ピラティスを飽きずに楽しんでいただけることも当店の魅力だと自負しております。」

Q.ピラティスとヨガの違いを教えてください。

立野さん:「ヨガは、インドが発祥で、僧侶の修行から始まっています。自然や動物との一体化を図るため、その形を模写しながら死後の世界観までを瞑想します。
最近は、かなりヨガの趣旨を変えてしまった企業も多く見られますが(笑)
ピラティスは前述したピラティス氏が、当時まだ解明されていない解剖学を独学で開発し、『コントロロジー(自分の身体を自分自身で理解しコントロールするという意味)』と名付けました。そのためピラティスインストラクター資格では、理学療法士と同じ解剖学やストレッチ(動かし方)を学び、日常生活から自分で意識して身体を整えることを目的としています。」

編集長 星:「今後、もっとピラティス人口が増えるといいですよね!」

立野さん:「みなさんやった方が良いです!5年後、10年後、30年後、今の間違った姿勢や動かし方をしてどんどん身体が悪化していくことを想像してみて下さい。健康のために走っているランナーも1歩1歩身体を痛めているかも知れません。日本では美容目的の女性ユーザーが多いですが、世界的に見たら、男女半々の国もありますし、特に腰痛や肩こりは男性の方が多いため、男性も恥ずかしがらずどんどん体験してみて欲しいです。」

《取材後記》

超高齢化の日本で健康寿命を延ばすために体幹やインナーマッスルを強化できるピラティスは、絶対に必要だと語る立野氏。
次回のマイルール記事では、第二の人生がスタートしたと自らが語る今後の展望などもお聞きします。

【ピラティスグリーン】
https://pilates-green.jp/


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PROFILE
merrily編集部 エディター&ライター / 森岡 陽子
merrily編集部 エディター&ライター / 森岡 陽子
1974年生まれ。2人の大学生の子どもを持つ母。不器用ながら「努力と根性」で女性誌 のライターを10年以上経験、これからは軽やかにライフスタイルのお役立ち情報を発信で きたらと思っています! 「桃子俱楽部」オンラインサロンで、スキンケアやメイクを勉 強中、好きなことにはトコトン突き進むタイプ。
著者のウェブサイト:https://www.instagram.com/__yokom_