【インタビュー】睡眠・疲労回復の専門家、福田英宏さんに聞く！夏の寝苦しさを解決する方法とは

連日の猛暑＆熱帯夜で寝つきが悪かったり、ぐっすり眠れず疲れが取れない。そんな悩みを抱えている方も多いのでは？
睡眠不足が蓄積された“睡眠負債”で夏バテが加速！まだまだ続く暑さを乗り切るために、質の良い睡眠の取り方を、睡眠と疲労回復の専門家、福田英宏先生に教えていただきました。
merrilyメンバーのみ閲覧可能な部分では、専門家イチオシの“快眠ギア”をご紹介します。

Q.布団やベッドに入ってもなかなか眠れない。寝苦しさを解消する方法を教えてください！

福田さん：「寝苦しさの原因の一つは、自律神経の乱れです。自律神経には、アクセルの役割をする「交感神経」と、ブレーキの役割をする「副交感神経」があり、お互いがシーソーのようにバランスを取りながら働くことで、体のコンディションを保っています。仕事や勉強に集中したい時には「オン(交感神経)」、夜ベッドの上で休む時には「オフ(副交感神経)」と、スムーズに切り替わる状態が理想ですが、ホルモンバランスが大きく変化する40代は、自律神経に乱れが生じやすいと言われています。自律神経を整えることでスッと眠りにつくことができ、さらに深い睡眠になるので、翌朝のスッキリ感も得られるようになると思います」

筆者：「自律神経を整える、なんだか難しそうですね」

福田さん：「夏の自律神経ケアのポイントは3つ。太陽の光、暑い屋外と寒い室内の温度差、筋肉の緊張に気を付けましょう」

≪今日から実践できる自律神経のケア方法≫

・サングラスをかける

福田さん：「“朝起きたらまずは太陽の光を浴びましょう”とよく聞くと思いますが、強い光を浴び続けると、体が興奮し、交感神経が優位になり続けるので、体も自律神経も疲れてしまいます。夏は特に日差しが強く、さらにアスファルトからの照り返しもあるので、日中の外出時はサングラスをかけて、目に入る光の量をコントロールしましょう」

・体温のメリハリをつける

福田さん：「日中の暑さで、深部体温（＝内臓の体温）が上昇。
ヒトは、深部体温を下げながら入眠すると言われているので、入浴で一度体温を上げて、就寝までに体温を下げる幅を作ることが大切です。
寝る1時間前に、38～39度のぬるめのお湯で、5～10分くらい入浴をすることで、体温の“上げ・下げ”をスムーズに行なうことができます。
入浴するだけでも、副交感神経のスイッチをオンにできるので、シャワーで済ませるのではなく、夏こそ湯船に浸かるのが重要ですね」

・筋肉のコリをほぐす

福田さん：「スーパーやデパート、電車の中など室内に入ると冷房が効きすぎていて寒い！という経験、あるあるですよね。外は暑い、中は寒いの温度差が、自律神経を疲れさせます。また、寒さでキュッと締まった筋肉を放置していると、こり固まってしまいます。特に、首や背中は寝心地に関わるので、お風呂でしっかりとほぐしてあげましょう。首のマッサージは、首の筋を指で優しくつまむように揉むだけととても簡単。スマホをよく使う方は、頭の重さで首がこっているので、ここをほぐすと片頭痛の予防になります」

福田さん：「背中のほぐし方は、腕を大きくグルグル回して、肩甲骨を動かしてあげればOK。
柔軟性が高まると同時に、肩こり予防もできますよ」

もっと手軽に自律神経を整えたい方に！
睡眠の専門家オススメのとっておきの「快眠ギア」をお聞きしました！

福田さん：「今は各社から、たくさん快眠グッズが登場しているので、“時産”のためにも活用していくと良いですね」