Interview

【インタビュー】女性特有の癌コミュニティ『Bloom Meria』共同代表依田和恵さん、浦塚江見子さんに聞く!コロナ禍だからこそ行くべき、がん検診の重要性とは?

依田さん、浦塚さんともに過去に乳がんを経験され、女性特有の癌について、さまざまな情報を発信するために、癌コミュニティを立ち上げ活動されています。
経験されたからこそ分かる悩みや心情、そのご家族のことなどをサポート。
浦塚さんは大阪で、約15年ほど前にNPO初の乳がん団体活動を開始していますが、乳がんだけではなく、今後は女性特有の癌へと間口を広くし、あらゆるケアを大事にしていきたい仰っておられました。

【お話を伺った人】

(右)
女性特有の癌コミュニティ Bloom Meria共同代表
MIRACLE LABO~美と健康を追求~
代表 依田和恵さん
Instagram @kazueyorita
(左)
女性特有の癌コミュニティ Bloom Meria共同代表
NPO乳がんサポートグループvoice理事
浦塚江見子さん
Instagram @emmyu.uraran

Q.共同代表として活動をすることになった経緯を教えてください。

依田さん:「私が、約2年前乳がんになったことがきっかけです。6年間検診に行っていなかったのもあり、石灰化(乳腺の中にカルシウムが沈着した状態)があるのはわかっていたものの、石灰化から乳がんに変わることがあるとは知らず、忙しさにかまけてそのままにしていたんです。
月日は流れ、娘と一緒に東京に出て暮らすようになったんですが、そのタイミングでコロナ禍に。慣れない土地で、自分に「大丈夫だ」と言い聞かせて生活していたからか、ストレスもかなり溜まっていたようです。また、食生活の乱れから免疫も落ちて乳がんになってしまったのかなと、今となっては、そう思っています。
違和感がありながらも、コロナで大きい病院はどこも診察してもらえず、約2か月間待っていたのですが、日に日にしこりが大きくなるのが分かって。東京で手術するにはもっと先になると知り、地元札幌でかかりつけだった病院へ戻り、手術をしていただきました。

そこで感じたのは、「皆んな、検診に行きましょう!」ということなんです。
私みたいな思いをしてほしくない。
当初、リンパ節に転移していない想定でいたのに、いざ手術で開いてみたら、やっぱり転移していたんです。再発を考え、第一リンパ節を取るという判断になりました。
病室から、皆さんへダイレクトに伝わるよう“Facebook”を使って、情報や術後の経過をアップしていったんです。皆さんにも、検診に行って欲しいと切に思ったから。→画像はメリリーメンバー限定公開。

江見子さんとの繋がりは、がんと診断された時に、色々な人の意見を聞きたいと思い、知人に紹介してもらったことがきっかけです。NPO理事もされていたので、一緒に何かやりたいですね、となりました。常に前向きでしたね。
乳がんだけではなくて、子宮がん含めて女性特有の枠を広げた活動をしたいなと思っています。皆んなが集えるマルシェのように、気軽に癌の悩みが話せる場があるといいなと。」

編集長 星:「今後、このコミュニティ活動が広がって、先延ばしにせず検診を受ける人が増えるといいですよね!」

Q.10月にウィッグショーを行うと伺いましたが、どのようなショーを予定されていますか?

浦塚さん:「私も乳がんを経験しているのですが、髪の毛が全部抜けてしまったんです。
その時、”かつらが60万円”くらいして。当時は、ほぼオーダーメイドしか無かったんです。インターネットで買っていたのですが、どこにも行きたくないし写真も撮りたくない、不貞腐れていた時期でした。
今は、洋服に合わせてウィッグを楽しんでいる人がいて、髪の毛が抜ける時期を楽しめるって素敵だなと思い、ランウェイを歩くようなショーをしたいなと計画したものです。
ウィッグがメインで、そこにマルシェを開催して盛り上げたいなと思います。やっぱり食が大切、体に良い食事の情報共有がしたいですね。
10月のピンクリボン月間に合わせて、10月15日と10月30日の2回、イベントを行います。まずは10月15日、三田高野山弘法寺でのイベントです。当日はウィッグショーや対談の他、バストケアのワークショップやマルシェでお買い物できるブースをご用意しております。事前予約などは必要ないので、当日、会場に直接お越しください。皆さまのお役に立てる情報を提供できるとうれしいです。」

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Photo by Taylor Smith on Unsplash

【イベント情報】
10月15日(土)
13:30開場
14:00〜15:30予定
三田高野山弘法寺にて
※入場料はお気持ち。
※ウィッグショーのランウェイを歩きたい方は、参加費5,000円。

Q.今後はどのような活動をしたいですか?

浦塚さん:「癌と診断された本人のケアはもちろん、その周りの人はどうしたらよいか、という相談の場を作りたいと思っています。アプリで簡単に病状の詳細情報を知ることができるものがあるといいなと思っていて、ご家族の悩みページとか、友人が癌になったと分かった時、どういう言葉をかけるのが良いのかなど、体験したからこそ伝えられる内容で発信できたらと考えています。」

【10月30日(日)のイベント情報※10月の2回目のイベント】

《取材後記》

コロナで大病院が機能していないこと、その問題を重く感じました。がん検診は、体調の異変がないと面倒で行かない、後回しになることが多いですが、やっぱり早期発見が1番良いのだなと感じました。そこで早速、私自身、子宮がん検診を受け、乳がん検診も予約しました。お母さんを癌で亡くした若い娘さんのお話などを聞き、グッときました。
これからは、残された立場の人のことも考えてみて欲しいと思います。


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PROFILE
merrily編集部 エディター&ライター / 森岡 陽子
merrily編集部 エディター&ライター / 森岡 陽子
1974年生まれ。2人の大学生の子どもを持つ母。不器用ながら「努力と根性」で女性誌 のライターを10年以上経験、これからは軽やかにライフスタイルのお役立ち情報を発信で きたらと思っています! 「桃子俱楽部」オンラインサロンで、スキンケアやメイクを勉 強中、好きなことにはトコトン突き進むタイプ。
著者のウェブサイト:https://www.instagram.com/__yokom_