Interview

【インタビュー】下北沢駅前にオープンした「ボナボナペティ」のレストランシェフ&オーナーに聞く!変わりゆく街“下北沢”で昔ながらの純洋食屋さんを地元に根付かせたいワケとは?

【お話をお伺いした方々】

下北沢駅南西口前の新複合施設「(tefu)lounge」にオープンした
ボナボナペティ 洋食しもきた駅前
・オーナー 伊東 祐彦氏
・シェフ 佐々木 大将氏

「ファミリーで楽しめる洋食屋さんを作りたい!」、そう話すオーナー伊東祐彦さんは、変化した下北沢を受け入れつつも“原点”に帰り素材にこだわったお店でみなさまをお迎えしたい!と強く願っていました。なぜ今洋食屋さんなのか、そのポイントを伺いました。

Q.下北沢駅南西口出てすぐの場所に、素敵なお店をオープンされましたね!お店のメニューから、食の素材へのこだわりを感じたのですが、どういう経緯でこのお店をオープンされたのですか?

伊東さん:
「洋食の中でもカテゴリーがあると思うのですが、キッチンの洋食と洋食屋の洋食では、またちょっとタイプが違うじゃないですか?うちはその洋食屋の洋食を目指したいと思っていまして。キッチン洋食だと手軽に食べられる“リーズナブル”というものが条件だと思いますが、ここではもう少しグレードの上がったものを、ゆっくり召し上がっていただきたいという気持ちです。それを実現するには、やっぱり素材もしっかり選ばなければならない。お店に見合った値段設定の中で、どこまで美味しい素材を探して提供できるかという点では、シェフの仕事でもありますし、私が食材を見つけてくるという仕事で、こだわりを持ってシェフとうまく連携して日々作り上げています。お店に明るさはありますが、カジュアルなカフェではなく昭和の洋食屋っぽいインテリアで、落ち着いて過ごせるような内装にもこだわっています。」

Q.拝見するところ、シェフがとてもお若いので“洋食”というものに馴染みがないように感じたのですが、どのようなきっかけで洋食屋さんのシェフになられたのですか?

佐々木さん:
「“洋食”というのが、最近無くなってきているなと感じていて、昔ながらの洋食屋というのを僕が作りたくてですね。伊東さんにも話していて、カニクリームコロッケやオムライス、ハンバーグが食べられる洋食屋さんがどんどんイタリアンとかフレンチに流れちゃっているなと、さみしく感じまして。こういう駅前の立地で昔ながらの洋食をみんなに食べていただけたらなと思ってシェフを務めています。」

編集長 星:「私は、小さい頃に連れていってもらった洋食屋さんのイメージはあって、そういう世代ですが、シェフはとても若い印象で洋食の世代よりも、イタリアンやチェーン店の方に馴染みがあるように勝手ながら思ってしまったんですけど…。」

佐々木さん:「僕は今24歳ですが、「たいめいけん」や「小川軒」で修業させてもらいまして。もともとその食物科という調理師の学校に行ったのですが、そこに入った理由も、僕は本当にオムライスが大好きで食物科に入りました。今どんどん洋食屋が減っているので、修行先のたいめいけんや小川軒のように作っていけたらいいなと思っています。」

編集長 星:「オムライスがきっかけとのことなんですが、オムライスが大好きになった“思い出のオムライス”はありますか?」

佐々木さん:「きっかけは、僕の好きなオムライスを家で親に作って「美味しい」と言ってもらったのが本当にうれしくて。それで食物科に入って勉強したというのはあります。」

編集長 星:「素敵ですね!家族に振る舞うって。お店でも家族に出したような、想いのこもった料理を目指すとうことですね。」

佐々木さん:「はい!「100%美味しいものを作っていく」のは本当に当たり前で、みなさんが食べて美味しいって思ってもらえるものを日々お出ししたいなという気持ちと、お客様から提案をいただけたら改善していこうと思っています。常に料理を良くしていこうと考えています。」

~コロンとしたハンバーグはジューシーでソースが良く絡みます、山形産米もセットのランチメニュー~

伊東さん:「地元に根付くような。そうそう、彼との出会いも地元つながりで、彼の学校の先生がうちの娘と公園の遊び仲間で子どもの頃からよく知っていて。”良い人いたら紹介してよ”と話していたんです。若いけど、拳法をやっていて根性がありますよ。あと調理している最中から、整理整頓ができる。数学的に頭もいいんだろうなと思って。料理って数学であったり化学であったり、盛り付けも美的感覚が必要だと思うので、そこを持ち合わせているなと。すごく大事なことだと思うので。まあ若いけども、こんないい場所はなかなか持てないと思うので期待しているんです。
昨今の飲食業界は、新しいものに変えよう、変えようという意識が非常に強いと思うんですね。それがヨシとされていると思うんです。で、僕は逆に原点回帰していこうかなと思っていて。昔からある食べ物を昔からあるやり方で、もっと美味しくできないかと突き詰めていった方がおもしろいんじゃないかって思っています。良い素材で心を込めて作れば、もっとみんなに喜んでいただける、そういうサービスをレストランとして果たしていけると思います。

編集長 星:「お料理を食べにくる応援はできますので!ぜひシェフの作るオムライスやオムレツを食べてみたいです。あと、ケビンさんがセレクトするワインも、GLASS & COのワイングラスで飲んでみたいです。」※GLASS & COの記事はこちら→https://merrily.jp/merrily-people/post-4258/

伊東さん:「卵もこだわりのものを使っていますので、そしてシェフがそれを大切にキレイなオムレツ、オムライスに仕上げますので、ゆっくりディナータイムにもいらしてください。」

編集長 星:「ありがとうございます!」

お店の入口に飾られているトートバッグは、ショップオリジナル。
モノトーンのロゴと、使いやすい3タイプが揃って販売中!

・チョコレートで社会貢献ができる!

カラフルショコラ ちよこさんのチョコレート。保護猫が働く会社、「LOVE & Co.」。

飼い主のいない犬猫(今は猫のみ)を保護し、新しい家族を見つける活動をしているそう。チョコレート1箱につき、50円を寄付できます。

以前ランチタイムに伺った時に食べた、ボナボナペティのハンバーグと山形県米沢産特別栽培米つや姫、ミルキークイーンのライス付きのランチが美味しくて取材に伺うことに。
伊東さんが長年住む「下北沢」への愛や、シェフの「100%美味しいものを出す」という情熱を感じる、温かく居心地の良い洋食屋さんが家の近所にあったらいいなと、本気で思いました。また来ます(笑)

【ボナボナペティしもきた駅前】
https://bonape.jp/

住所:世田谷区北沢2-21-22 下北沢駅 NANSEI PLUS 1階
営業時間:11:00〜14:00/17:00〜ラストオーダー21:00
定休日:火曜日
※小田急線 下北沢駅 南西口改札を出てすぐ目の前


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PROFILE
merrily編集部 エディター&ライター / 森岡 陽子
merrily編集部 エディター&ライター / 森岡 陽子
1974年生まれ。2人の大学生の子どもを持つ母。不器用ながら「努力と根性」で女性誌 のライターを10年以上経験、これからは軽やかにライフスタイルのお役立ち情報を発信で きたらと思っています! 「桃子俱楽部」オンラインサロンで、スキンケアやメイクを勉 強中、好きなことにはトコトン突き進むタイプ。
著者のウェブサイト:https://www.instagram.com/__yokom_