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【インタビュー】ランジェリーチェ デザイナー清水めぐみさんに聞く、心ときめく!女性が自分のために選ぶ下着をつくる思いとは?

今回はランジェリーブランド『ランジェリーチェ』を運営するアンリミテッドアム株式会社
代表取締役の清水 めぐみさん。女性がときめくランジェリーを作り続ける、そのバイタリティーと、下着作りへのこだわりについて迫ります。

【お話を伺った人】

アンリミテッドアム株式会社
代表取締役
ランジェリーチェ デザイナー
清水めぐみさん

2010年 女性下着事業スタート。青森の工場と提携。
オリジナルブランド ランジェリーチェをリリース。
ランジェリーチェの定番「ハーフTバック」を開発。
2016年 「ハーフTバック」という新しい概念が認められ、東久邇宮文化褒章受章。
2018年 メンズボクサーパンツ「MUTE KING]リリース。
2019年 シルク100%のメンズボクサーパンツ「ジェントリーチェ」をリリース。
2020年 ECサイト立上げ、インターネット販売を開始。

【ランジェリーチェ】
https://www.lingerieche.com/

Q.ランジェリーチェを立ち上げることになったきっかけを教えてください!

清水さん:「そうですね、高校生の時からとにかく自分で会社を立ち上げたい!なんでもいいから自分で仕事をしようと思っていたんです。理由は、親戚に自営業で働く人が多かったから。お正月で、親戚が集まると何とか屋さんばっかり、という環境にいたので、私もいずれ”何とか屋さん”を始めようと思っていました。大学(経営学部)に進学し、卒業が近づいてきて、さぁ何をやろう、と考えた時にいくつか候補があった中で1番やってみたいと思い、下着販売を始めました。」

Q.下着の会社を起業して良かったなと思う点はどこですか?

清水さん:「下着は、あまり流行がなくて、在庫を抱えたとしてもかさばらないですし、食品ではないので腐ったりせず、比較的扱いやすいんですよね。生活の必需品でもあり消耗品、なんと言っても必ず全員が身に着ける!好みはあるでしょうから、そこで選んでもらえるような魅力のある商品づくりを心がけています。」

Q.オリジナル商品「ハーフTバック」の誕生秘話があれば教えてください!

清水さん:「ランジェリーチェの商品は、ショーツがメインです。皆さん、お店でブラとセットで購入されても、ショーツの方が先に消耗することが多いと思うんです。その時のセカンドショーツとして選んで欲しいと思っていて、色のバリエーションを多くし、ブラとセットのように(色を)合わせられるラインナップにしています。
そして、”ハーフTバック”の誕生について。
普通お尻をすっぽり覆うフルバックと、Tバックがあると思うのですが、私自身、Tバック愛用者なんですね。きっかけは、ある時、友人が泊まりに来て、私が履いていた赤いTバックを見て「お相撲さんみたい!」って言うんです。その時は、お互いにビックリ。
私としては、お尻にゴムが来るのが嫌で、Tバックを選んでいるんですね。それにゴムで締め付けられると、脂肪が多い部分だからこそ、お尻の形も変わってきてしまいそうだなと。でも、お相撲さんのひとことには参りました。ときめきが一気に薄れてしまったので、少しエレガントさを出せるTバックをつくりたいなと思ったんです。」

Tバックの良さとは、お尻にゴムがあたらないことでお尻の変形を防ぎ、締めつけないことで血流が良くなります。自分のためだけに好きな下着を選ぶという、気持ち的な面でも開放感があり、自由なライフスタイルが送れると清水さんは話します。

清水さん:「Tバックを周りの人にオススメしていたんですけど、お尻の露出の面積が多いからとか、食い込みが気になるなど、Tバックは、少し抵抗があるようなんですよね。そのあたりのお悩みを解消できるような商品をつくろうと思いました。
そうしてできたのが”ハーフTバック”です。
だいたい30~40代の方にご購入いただいています。お尻の部分、フルバックとTバックの間くらいまで覆い、見た目も、履いていても心地よいデザインになっています。」

販売はオンラインがメインですが、実際に、ハーフTバックを手に取って購入ができるのは、都内のエステサロンやアンダーヘアのブラジリアンワックスサロン、リンパマッサージを行っているところなど。サロンのお客様が30代~40代なので、愛用している方々もその年代が多いそう。サロンで身体を預けて裸の状態になるので、下着の話も盛り上がり、その流れで購入。一度履いたらリピートしたくなるハーフTバック!というお声も多い。

編集長 星:「締めつけない下着、というのがブームになりつつありますよね。あと、自分で下着の製造や販売をしてみたいというお問い合わせも多いとか。」

清水さん:「はい!お問い合わせフォームに連絡が徐々に入ってきていて、他の業種や個人の方からも、以前、下着の製造や販売をあきらめたことがあるけど、小ロットで始められるならできるかも!とご連絡をいただいています。私も、創業したての頃は、工場の交渉やデザインのこだわりとコストのバランスなど、とにかく悩みましたから、下着事業のスタートアップをお考えの方はぜひHPをご覧ください!」

《取材後記》

素敵なレースのハーフTバックを開発された清水さん、普通のショーツは、お尻と足の付け根などにパンツのゴムが当たって、お尻が変形すると教えていただきました。そして、ガードルなどで締めつけて身体のラインを少しでも良く見せよう、とがんばると呼吸が苦しくなったりゴムの跡がくっきりついたり……。無理はせず、ラクで心ときめく下着をつくっていきたいと聞き、Tバックには抵抗があった私も、1度試してみようと思いました。


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PROFILE
merrily編集部 エディター&ライター / 森岡 陽子
merrily編集部 エディター&ライター / 森岡 陽子
1974年生まれ。2人の大学生の子どもを持つ母。不器用ながら「努力と根性」で女性誌 のライターを10年以上経験、これからは軽やかにライフスタイルのお役立ち情報を発信で きたらと思っています! 「桃子俱楽部」オンラインサロンで、スキンケアやメイクを勉 強中、好きなことにはトコトン突き進むタイプ。
著者のウェブサイト:https://www.instagram.com/__yokom_