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【40代から始める】ザワザワ、モヤモヤしたら。アートに触れてみるのはいかが?

40代以降の女性が毎日、忙しく走り続けていると、ザワザワしたりモヤモヤしたり、時にはイライラしてしまったり。ゆらいでしまうことってありますよね。そんな時にオススメなのがアート。日本ではまだまだ浸透していないアートの世界ですが、カナダではアートが身近な存在に。そこで今回はカナダ在住ライターのハミングバードが、アートとの関わり方の現状をレポートします。
日々、ゆらぎを感じているからは、ぜひ参考にしてみて。

Photo by <a href="https://unsplash.com/@i_am_g?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Guillaume Jaillet</a> on <a href="https://unsplash.com/photos/EIWCd0414xQ?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Unsplash</a>
Photo by Guillaume Jaillet on Unsplash

《カナダにおけるアートの立ち位置》

・とにかく身近にあるもの

筆者が住むカナダ・ブリティッシュコロンビア州は、人口2万人の自然豊かな小さな町。
日本では壁画(ウォールアート)を見ることはありませんが、こちらではダウンタウンに壁画(ウォールアート)が点在しています。
例えば、下の画像。
まるで波や雲を思わせる、ウェービーな曲線の屋根が特徴的なこちらは、町のダウンタウンにあるイベントスペース。


この壁画は2021年9月に開催された、町をあげた巨大な”壁画塗り絵”のイベントで完成したもの。
壁画アーティストがあらかじめ下絵を描き、下絵はパズルのように区分され番号がふってあります。その番号と色を照らし合わせ、塗り絵をするようにペンキを塗って色付けしていきます。
実は、筆者も2人の子どもたちも、このイベントに参加しました。

こんなに大きな壁画でも自分たちが塗った部分だけに視線がいってしまうものです。
小さな町でありながらいくつかの古い煉瓦造りの建物には壁画が描かれ、車中からも歩いていても視界に壁画が入るので、まるで小さなギャラリーの中にいるよう。

カナダで生活をしていると壁画をはじめ、アートが生活の中で定着しています。
芸術が盛んだ、と言ってしまうと敷居が高くなりますので、そうではなく、生活の中にもう少し身近にアートが入り込んでいます。ここからは、その様子をご紹介。

・アートやクラフトなど手工芸が身近

自然豊かな町の中にある小学校。校庭で集めた樹の葉や枝を使っての自画像アート。
多人種、多民族、多文化が当たり前のカナダで、もしも1つの価値観を押し付けるような教育やルールが存在したら、それが大きな問題に発展するのは間違いありません。

カナダで生まれ育つ娘(7歳)が描く女の子の絵は、肌も髪の色も服装も制限や”この色でなければならない”などのしばりが全くありません。一緒に塗り絵をするとそれが顕著です。

そしてカナダ人の父親や小学校の先生は、よく褒めます。
「I like it!(それいいね!)、 I love it!(とってもいいね!) 」と。
子どもたちのキラリとしたちょっとした才能を見つけてくれること、それを大袈裟なくらいに褒めること。このような積み重ねが、アートと言うには大袈裟かもしれませんが、アートやクラフトと呼ばれる手工芸が好きになるベースを作るのではないでしょうか。

・クラフトやワークショップ(ものづくり体験)が身近

クラフト(手工芸)は、子どもに限らず大人にもとても人気があります。またワークショップ(ものづくり体験)も盛ん。写真は筆者が昨年12月に参加した生木を使ったドアスワッグのワークショップです。花屋さんの閉店後に店内で開催。ユーカリなどとても良い香りのするスワッグが完成しました。

また近年、クラフトマーケットが年間を通して開催されることが多くなりました。クラフトマーケットとは会場、もしくはカフェの一角などで、一般の人が作った作品やローカルアーティストの作品を展示販売するマーケットのこと。
作品のジャンルは、アクセサリー、ナチュラル素材を使った石鹸、オイル、洋服、食器、装飾品、食べ物、ソース、シリアルなど多種多様です。特に贈り物を交換する機会の増えるホリデーシーズンは、会場も賑わいます。会場内では、まさに「I like it!」「I love it!」 が飛び交います。

《アートは物ごとを俯瞰して観る、没頭する=癒しのチャンス》

クラフトマーケットでは世界にたった1つだけの作品や、商品に出会うことができます。同じように見えても”全く同じというものはありません”。これが多文化であるカナダで生活する人たちの考え方とぴったり一致しています。
子どもが小さいと美術館をゆっくり訪れるハードルは高くなるけれど、散歩しながら町の壁画を見ることや、クラフトマーケットへ足を運ぶこと、短時間のワークショップへの参加ならハードルも下がります。また、例えば小学校での保護者面談や行事の際に、廊下にずらりと飾られている在校生たちの絵や工作を見ることだけでも、立派なアート鑑賞に。

このように日常生活の中に、アートやクラフトに触れる時間を意識的に取り入れることで、心のちょっとしたスペースを埋めることができます。不思議とそれが癒しとなり、自らをゆったりとした気持ちへと導く手助けとなります。
なんだか最近、ゆらぐ自分がいるなという方はぜひ、日常生活の中にちょっとしたアート活動を取り入れてみてはいかがでしょうか?

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