Interview

【インタビュー】株式会社アンドユー 代表取締役社長 松田 愛里さんに聞く!ブライダル事業の現場にいたから気付けた、結婚式参列者の気持ちとは?

【お話をお伺いした方】

株式会社アンドユー(ANDYOU)
代表取締役社長 松田 愛里さん
2018年10月、勤務していたブライダル大手「株式会社ノバレーゼ」の、社内ベンチャーを支援する新規事業提案制度「ノバレボ」に応募、そこでパーティードレスのシェアリング(レンタル販売)事業を企画・立案し、大賞を受賞。
2019年1月、「株式会社アンドユー(ANDYOU)」(ノバレーゼ100%子会社)を設立。

取材場所のオフィスに進むと、整然と並んだ衣装が目の前に飛び込んできます。
松田さん:「ホームページで見るより、数が多いなという印象ですよね。どこにどんな服があるか、色分けしてタグをつけないとわからなくなるので、しっかり管理しています!」

Q.このようにたくさんのドレスをレンタルする事業を始めたきっかけは何ですか?

松田さん:「会社は、じつは特殊な立ち上げの仕方をしていて。私は新卒で株式会社ノバレーゼというブライダルの会社に入社をして5年ほど広報にいたのですが、年に一回新規事業提案制度というものがあり、そこで大賞をとって子会社を立ち上げたという流れです。その提案というのが、結婚式の参列者向けのサービスなんです。」

Q.どんな時に思い付いたのですか?

松田さん:「友人の結婚式に参列する年ごろになりはじめた時、一歩引いて結婚式を見ると参列者の衣装って古い、いわゆる昔ながらのパーティドレススタイルみたいなものが多いんだなと感じて。せっかく素敵な結婚式なのに、全体の写真を撮った時にもったいないと感じたんです。結婚式サービスを行うんだったら、今後は絶対、参列者向けのサービスがあった方がいいと思い提案したんです。」

Q.参列者用ドレスのレンタルと購入の違いってどんなことがありますか?

松田さん:「結婚式の季節や会場に合わせて選べるように揃えていますが、レンタルって一度きりの着用なので、割と派手なデザインが人気なんです。購入するとなると、2、3回は着たいなと思って無難な色に落ち着いたり、総レースのデザインって素敵だけど値段が高くて手が出せないんですよ。それに比べてレンタルならば、気軽に好きなデザインが選べるので参列するのも楽しくなりますよね。実際、総レースで明るめの色味が本当に人気です。最近では安価に手に入るものでもたくさんかわいいものもあるのですが、どうしても結婚式では安っぽく見えちゃうんですよね。シェアリングサービスが増えてきているなかでも日用品などのレンタルは、まだまだハードルが高いと思うんですけど、出番の少ないパーティードレスは絶対レンタルの方がいいですよとオススメしています。「あなたのクローゼットのようにドレスを選んでいただきたい」という想いがあり、色やドレス丈、袖丈、素材感など「自分好みのドレス」に加えて、「会場の雰囲気に溶け込む美しいドレス」が必ず見つかります!」

左)1位人気の総レースドレス。他のシーンではあまり出番がないと思うので、レンタルで十分!
右)2位のドレスは柄物。ワンピースはやはり人気で、普段挑戦しない柄を選んで写真映えスタイルを好む方が多い。

アンドユーのレンタルドレスは、インポートドレスが約850着揃っています。クリーニング代と往復の送料込みで、3泊4日、1着税込4,950円からレンタルできるサービス。ファッション性の高さと品揃えの豊富さ、手頃な価格の3つの強みで、これからの結婚式シーズンに対応しています。

松田さん:「最近、メルカリなどの普及で、人が着ていたものを着ることに抵抗がない方が多くなりましたよね。有難いことにレンタル衣裳を大変丁寧に取り扱ってくださるお客様ばかりですし、万が一傷や汚れがついてしまっても補償プランなども設けていますので安心してご利用いただけます。」

編集長 星:「利用したみなさんから、ありがとうのメッセージカードが来ているんですね!素敵!リピーターが多いのって、満足度が高いということですよね。」

松田さん:「そうですね!友人の結婚式って続く時は続きますので、そこでリピート利用をしていただけると本当にうれしいです。」

Q.ご自身の結婚式と会社立ち上げの時期が被ったというお話を聞きましたが…

松田さん:「4月立ち上げのタイミングでちょうど結婚式がありまして、私自身もガーデン一軒貸切型の結婚式会場でしたので、参列する友人に事前に伝えてアンドユーの衣装を着てもらったんです。そしたら本当に華やかで!参列者の衣装が映った方が写真も素敵に残せて幸せでした。」

代表松田さんの結婚式にて。アンドユーの衣装で、式全体の印象が華やかになりました!

Q.アンドユーのこだわりは、1点もののデザインが多いということでしょうか?

松田さん:「そうですね、昔ながらのパーティドレススタイルではなくて、“今っぽい”ものを安価に手軽に借りられることを特徴にしています。一度きりだからこそ、季節や参列する会場の雰囲気に合わせて、デザイン性の高いドレスを楽しく選んで欲しいと思っています。あとは、ブライダル会社の子会社なので、結婚式の最新トレンドに強いというのも特徴ですね。」

Q.今後の展開はどのようになりそうですか?

松田さん:「コロナ禍は、結婚式がほぼゼロという状態だったので、もちろんうちもほぼゼロで2020年の4月から一年半ぐらいですか、ずっと暇していました(笑)
立ち上げから、ずっとひとりで突っ走ってきたので、多少ゆっくりできるかなとプラスに考えながら過ごしました。緊急事態宣言が解除されてからも、お酒の提供ができない会場があったり、人数制限があったりと、先のことがすごく心配で。今後は結婚式自体はやるけれど、ご親族だけの少人数婚を選ぶ方も多いのでは、と心配していました。ただ、蓋を開けてみると、キャンセルではなく延期をされる方が多く、やっぱりちゃんと結婚式をしたいというご希望が多かったので安心しました。今年の秋は、今まで延期をされていた方や、この2年間に結婚された方がやっと結婚式を開催できるという状況ですので、たくさんの方にアンドユーを知ってもらえたらいいなと思っています。」

ANDYOU(アンドユー)
サイト名:ANDYOU DRESSING ROOM(アンドユードレッシングルーム)
https://and-u.jp/

《取材を終えて》

友人の結婚式ラッシュは終わりましたが、親戚、子どもの結婚式や、発表会、同窓会などちょっとキレイな服装で行きたいという時に、とっても便利だなと思いました。
いろいろ着てみたい欲が…(誰か結婚しないかな(笑))


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PROFILE
merrily編集部 エディター&ライター / 森岡 陽子
merrily編集部 エディター&ライター / 森岡 陽子
1974年生まれ。2人の大学生の子どもを持つ母。不器用ながら「努力と根性」で女性誌 のライターを10年以上経験、これからは軽やかにライフスタイルのお役立ち情報を発信で きたらと思っています! 「桃子俱楽部」オンラインサロンで、スキンケアやメイクを勉 強中、好きなことにはトコトン突き進むタイプ。
著者のウェブサイト:https://www.instagram.com/__yokom_