Interview

【インタビュー】『The LADY.(ザ レディ)』代表で、メノポーズカウンセラー杉浦莉起さんに聞く、人生遍歴

『The LADY.(ザ レディ)』代表で、メノポーズカウンセラーと女性ホルモンバランスプランナーという肩書をお持ちの杉浦莉起さんに、これまで過ごされてきた環境と、ブランド『The LADY.』立ち上げの経緯についてお話を聞きました。
女性ならではの悩みに立ち向かった結果、今の杉浦さんの成功があると思いますので、迷われている方の参考になればいいなと感じます。

Q.杉浦さんは、これまでどのようなお仕事を経験されてきたのですか?

杉浦莉起さん:(以降杉浦さん)
「キャリアとしては、ずっと企業のブランディングとか、コミュニケーション戦略のお仕事をしてきました。初めはファッション業界からのスタートです。モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループのファッションブランド「セリーヌ」のプレスとしてリブランディングを行いました。そこからジュエリーのブランドを経て、その後P&Gに入ります。そこでは、SKⅡとマックスファクターのブランディングやコミュニケーション戦略に携わり、商品開発から関わっていました。その経験が今の商品企画からすべて行うことに繋がっているかな、と思います。」

Photo by Damian Zaleski on Unsplash

Q.女性ならではのお悩みに気付くことになったのはどんな経緯で?

杉浦さん:
「P&Gでは化粧品のほか、パンパースやウィスパー、除毛のヴィーナスなど、女性の生活に寄り添うような仕事をしてきました。その中で産前産後のお母さんのお悩みや、生理前後の周期をいかに楽しく過ごしてもらえるか?みたいなことを消費者の声を聞き提案してきたので、その経験も今につながっているのだと思います。そしてその後、私自身が妊娠出産を経験し、仕事復帰をするのですが、周囲を見回すと、当時は(10年ほど前)今ほど女性活躍も進んではいなかったので、復帰を諦めてしまう人が多くて。優秀な人ほど辞めていくんですよね。それがすごくもったいないなと思って、女性活躍に関わることをやりたい!と何のツテもないところから、独立をしました。起業して10年あまりですが、女性活躍の企業研修や講演をメインに活動をスタートしました。
研修や講演に参加される女性たちから相談を受けるのですが、「いつが出産に良い時期ですか?」とか、「出産していたら出世の時期を逃してしまう」などブランクの怖さやキャリアの継続の難しさ、妊活の大変さや後悔、PMSや生理痛、更年期での不調の苦しみやパフォーマンスの低下のお悩みなど、キャリアに影響する女性ならではのご相談が多いです。周りが男性上司ばかりだと、相談することが難しく感じますよね。そこで私は、「女性の幸せな活躍を応援したい」という信念で研修などをやってきましたが、女性が活躍し続けるには、スキルアップよりも土台となる健康美を支えることの方が大切だと痛感しました。健康美が維持できないと、女性が仕事をし続けることはすごく難しいですし、プライベートライフの充実はもっと大切なので。」

Photo by Debby Hudson on Unsplash

Q.子育てしながら、大変な時もあったのではないですか?

杉浦さん:
「はい、特に第二子を産んだときは大変でした。もともとすごく女性ホルモンの波にゆらいできたタイプで、PMS症状や生理時もお仕事を休むこともありましたし、第二子の妊娠中はつわりがひどくて水も飲めないほどで、緊急入院。仕事は全部お断りしなくてはいけなくなりました。
出産後にも、顔中に吹き出物ができて、外に出るのも辛くて落ち込む日々がありました。当時40歳を越えていたので、このまま更年期に入ると、心身にどんな影響がでるのかと悩んでいましたね。そんな自身の経験からも、キャリアとプライベートライフを充実させるためには、女性の心身の健康美を維持することはとても大切なのに、最もそこに影響を及ぼす女性ホルモンのこと、その仕組みやどのような影響があるのかを、私も含め張本人である女性たちが知らないことに愕然としました。女性たちが自分たちのことを知り、誰にでも起こる「ゆらぎ」に前向きに対処していくことが、キャリアとプライベートの充実や活躍につながると思っています。」

Photo by Klara Kulikova on Unsplash

Q.女性活躍には健康が大事、ということをどのように広めていったのでしょう?

杉浦さん:
「まだ世間でも認知が低いので、内容的に講演でもお伝えすることが難しくて。キャリアのデザインやコミュニケーションに繋げてサラッと言う程度でした。やはり手にとれる商品があって、そこから興味をもって耳を傾けてもらえるのかな、と5年前The LADY.ビューティパワークリームを開発しました。それが『The LADY.』の始まりです。
私の肌がひどい状態の時に元SKⅡの研究開発の仲間と再会して、女性ホルモンの変化って怖いという話をしたのがきっかけです。研究開発の一人が女性ホルモンと肌の関係を調べていたようで、そこでおもしろい発見があって!お肌の中の女性ホルモンをコントロールしているのが、実は表皮だっていうことが分かって。これまでは肌の奥からのアプローチしか、根本的なケアはできないと思っていましたが、いまは「表皮は第三の脳である」とも言われている時代。その理論を実現できたら、女性ホルモンでゆらぐ悩みにも、化粧品だからこそお肌にダイレクトに応えられるなと。」

編集長 星:
「お肌にThe LADY.のクリームを塗れば、表皮にアプローチして、ダイレクトに美肌のための指令をオンオフできる。すごいことですよね!」

杉浦さん:
「そうなんです!だから絶対に実現したいと思い、私がやるしかないと、作ってくれる工場を探して、どうにか販売するまでに至りました。」

編集長 星:
「ちょっと前から女性ホルモンにアプローチするスキンケアが出ていて気になっていました。普通の保湿クリームと何か違うの?と思っていましたが、女性ホルモンの美肌指令スイッチをONにする有用成分があるんですね。(ちょっとクリームを試してみて)自然な香りで、みずみずしく伸びがいい!」。

杉浦さん:
「肌と同じラメラ構造で、クリームなのにすっと馴染む浸透力があります。使った日からうるおいを実感できて、一か月続けると女性ホルモンのオン機能が内側から発揮されます。洗顔後これだけでいいし、ラクにケアできます。部分使いでも良いと思います。さらに嬉しいニュースとして、女性ホルモンは卵巣から作られたものがほとんどで、閉経したらなくなると思われていたのですが、最近脳の一部や肌でも作られているということが発見されました。肌内でエストロゲン、エストラジオールが作られているとしたら、表皮からアプローチできれば理論上、美肌力は劣化しないということになります。
The LADY.では3つのこだわりがあって、1つ目はお話ししたような最新の研究の理論と、それを実現する技術と、しっかりと効果データを得ているところ。2つ目は、妊娠中や産後の新生児のママでも安心して使えるような、オーガニックやナチュラル成分にこだわっています。3つ目に、心地よさ。忙しい女性だから、短いケア時間でも至福のときにしてほしくて。」

編集長 星:
「成分を蜂蜜で抽出している、とあるのですが、すごいですね!」

杉浦さん:
「蜂蜜抽出法っていうのは、有用成分を肌に新鮮なまま届けるというこだわりです。抽出の時にギュッと絞ったり、熱で蒸発させて抽出すると、せっかくの有効成分が壊れてしまいます。手間がかかるのですが、花や葉を1枚1枚手摘みして、蜂蜜づけにしてから抽出すると糖分が守ってくれて、壊れず新鮮なままの有用成分を肌に届けられるというのを実現しているんです」。

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Q.その後、日々の暮らしの中で、気軽に使えるようなロールオンアロマを発売されたんですね。

杉浦さん:
「そうなんです!The LADY.はフェムテックブランドなので、心身ともにサポートできる商品をずっと前から構想していて女性活躍には欠かせないものだと思っています。ロールオンはゆらぎ症状タイプ別のお守りアロマボディケア、デリケートゾーンのお手入れ用品は希少なベルサイユのバラのエキスを使った、菌活ができるフェムケア商品。ホルモンバランスが揺らぐ女性に向けたラインナップが揃いますので、ぜひホームページを見ていただけたら嬉しいです!」

【The LADY.】
https://thelady.co.jp/

お話を聞いて:
ご自身の体験から、今悩まれている女性を助けたい!という杉浦さんのお人柄がとっても素敵で、優しさの中にパワフルなメッセージがたくさんありました。それは悩んでいる人の気持ちに寄り添えるから、だと思います。杉浦さんのルーティーン記事では、ご自身も愛用している『The LADY.ウーマンバランス(ロールオンアロマ)』の使い方を詳しくご紹介!肌身離さず使いたくなる自分に合った香りの選び方や、効果的な使い方もぜひお見逃しなく。


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PROFILE
merrily編集部 エディター&ライター / 森岡 陽子
merrily編集部 エディター&ライター / 森岡 陽子
1974年生まれ。2人の大学生の子どもを持つ母。不器用ながら「努力と根性」で女性誌 のライターを10年以上経験、これからは軽やかにライフスタイルのお役立ち情報を発信で きたらと思っています! 「桃子俱楽部」オンラインサロンで、スキンケアやメイクを勉 強中、好きなことにはトコトン突き進むタイプ。
著者のウェブサイト:https://www.instagram.com/__yokom_