Interview

【インタビュー】睡眠・疲労回復の専門家、福田英宏さんに聞く!理想的な睡眠環境とは?

寝苦しい熱帯夜から解放され、眠りやすくなる秋こそ、睡眠を見直すチャンス!
今回は、「睡眠環境の整え方 寝室編」を、前回に続き、睡眠と疲労回復の専門家、福田英宏先生に教えていただきました。
merrilyメンバーのみ閲覧可能な部分では、毎日のバスタイムが安眠の邪魔になっている!? 驚きの情報もお聞きしています!

【お話を伺った人】
株式会社 RecoveryAdviser(リカバリーアドバイザー)
代表取締役 福田英宏氏

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士)
早稲田大学スポーツ科学研究センター招聘研究員
日本リカバリー研究所 所長
睡眠改善インストラクター/温泉入浴指導員
Waseda ウエルネスネットワーク講師
分子整合スポーツ栄養アドバイザー
(一社)日本ホームヘルスコーチ
【HP】https://recovery-adviser.com/

Q.寝苦しい熱帯夜から解放され、眠りやすくなった一方で、寝ても寝てもまだ眠いのはどうしてですか?

福田さん:「日照時間が短くなり、眠りに重要な“太陽の光”を浴びる時間が減ることが原因の一つです。太陽の光を浴びると、「セロトニン」という癒しや安定のホルモンが出て、それが夜になると「メラトニン」という眠気を誘うホルモンに変わります。メラトニンが少ないと、質の良い睡眠が取れないんです。また、体内時計のズレも、日中の眠気や夜の睡眠の質に関わってきます。1日は24時間ですが、体内時計は24.18時間と少し長いので、放っておくと、時差ボケ状態に。昼間に頭がぼーっとしたり、食欲が出なかったり、寝たい時間に寝れなかったりと、様々な問題が起こってしまいます。実はそのズレをリセットしてくれるのも、太陽光なんです!つまり、陽を浴びる時間が短くなる秋冬は、眠りのための物質が出づらくなることに加え、体内時計のズレの“Wパンチ”で、寝ても寝ても眠たい!という状態に陥りやすいんです」

筆者:「まさに負のスパイラルですね。睡眠の質を上げる方法を教えてください!」

https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/wBuPCQiweuA
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Q.理想の寝室とは、どんな部屋ですか?

福田さん:「寝室は、ベッドや布団といった寝具以外は何も置かないのが理想です。特に電磁波の出る、スマホやパソコン、電化製品は持ち込まない方が良いのですが、なかなか難しいですよね。どうしても!という時には、頭から離すこと、充電をしながら寝るのを避けることの2つを意識しましょう」

Q.ベッドはどこに配置するのがオススメですか?

福田さん:「ベッドは、窓から遠い場所に設置するのがGoodです。朝日で目覚めたいと、窓際に置いている方も多いかと思いますが、実は間違い。夏は早く日が昇り、冬は遅い と、季節によって明るくなる時間は異なりますよね。起きる時間はなるべく一定にした方が、体内リズムのズレを防げます。窓に近い位置にしか設置できない場合は、遮光カーテンでしっかりと光を遮りましょう。もう一つ気を付けていただきたいのが、壁との距離です。日中の日差しの熱を蓄えた壁にベッドをぴったりとくっつけると、熱がこもりやすくなるため、深部体温を下げる妨げに。10cm程度、壁から離して置きましょう」

https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/WxqrvWtbg2o
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Q.スッキリと目覚めるためには、どうしたらいいですか?

福田さん:「起床時にはスマホのアラームではなく、目覚まし時計を使うのが良いですね。少しずつ音が大きくなるタイプのもので、少しずつ起きていくのがオススメです。最初から大音量が鳴ると、急激に交感神経に切り替わるので、朝から疲れてしまいます。音ではなく、光で起こしてくれるアイテムもあるので、お好みのものを選びましょう」

https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/-Wd8gStxy3s
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これで眠りのための環境作りは完璧!
と思いきや、安眠のために、寝室以外にも整えたい場所があるんです。それは

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merrily編集部
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いくつになっても楽しみを見つけられる。 いくつからでも楽しみを見つけられる。 年齢にとらわれず自分らしい人生を見つけるヒント。 日常の些細なことで気分が上がったり、幸せになるヒントが見つかる。 楽しく有意義な情報をお届けします!
著者のウェブサイト:https://merrily.jp/