身体のだるさや日々疲れが取れない、ぐっすり眠れないなど、暑さからくる身体の不調を感じる方も多いのでは?そこでアロマセラピストの大塚さんに、お風呂の時間を活用したリフレッシュ方法を聞きました。暑さを乗り切るためのコンディションのととのえ方や、自律神経のバランスを保つための香りを伝授。
最後には、会員だけが見られる目からうろこ、手軽にできる究極の癒しのお風呂場をご紹介します。
【お話を伺った人】
アロマブルーム 小田急エルミロード新百合ヶ丘店
オーダーメイドトリートメントを提供する
『Aroma Berta』主宰
英国IFPA認定・国際プロフェッショナル
アロマセラピスト
日本心理学会認定心理士
大塚麻子さん
https://www.aromabloom.jp/blog/
Q.アロマで涼を感じることはできますか?
大塚さん:「涼しいと言えば、断トツでペパーミントです!こちらも、いろいろなデータがあるのですが、ペパーミントを香ることによって、体感温度をだいたい4度程度下げる効果があります。(種類やメーカーによっては2~6度とされる)実際に冷やすというわけではなく、脳をだましているだけなので、体を冷やすことに懸念を感じている方でも大丈夫です。また香りを嗅ぐだけでも、清涼感が楽しめてヒンヤリすると言われています。ペパーミント以外にも和ハッカやスペアミントも同じ効果が期待できます。ペパーミントには天然のメントールが入っていて、嗅いだ一瞬にして清涼感が身体をかけめぐる感覚になりますよ」
大塚さん:「ペパーミントは、メントールの成分がダイレクトに伝わり、清涼感が得られます」
大塚さん:「スペアミントは、メントールが入っていないので少しマイルド、一般的な歯磨き粉の香りのイメージですね」
大塚さん:「和ハッカが一番スース―と感じるかも、鼻の奥でスッキリさを感じるキリッとした香りです。ミントはどんな香りとも相性が良いので、アップルミントとか○○ミントが無数に存在するというわけです。ミントの世界は深くて、調べるとその香りの種類に驚くのですが、割とこの3種類がメジャーなものかなと思います。だから、清涼感の度合いや香りの好みで使ってもらえたらと思います」
Q.ミントはどのように使うと良いですか?
大塚さん:「香りを直接嗅いでいただくだけでも良いのですが、お部屋の芳香浴としても使えますね。エアコンの設定温度を少し上げても、ミントの香り体感温度が下げられるのでエコですし、お風呂に入れていただくと、クールダウンしつつも冷やしすぎないところが良いポイントなんです。ブルブルするような寒さの化学成分は入っておらず、身体の冷えている部分は温めてくれて、炎症をしている部分は落ち着かせるという働き。
使い方のオススメは、ミントアロマを使った入浴剤。つくり方は簡単!植物オイル(ホホバオイルなど)5~10mlに精油5滴を混ぜて、入浴剤エプソムソルト1回分に混ぜます。保湿成分と広がる香りに癒され、ミントならクールダウンできます」
Q.オイルを入浴剤に使った時の適温ってあるんですか?
大塚さん:「アロマだから、ということはなく一般的な温度でOKです。熱いお湯に入ると交感神経が高まってしゃっきりするので、夜ゆっくりしたいなという時は38度~40度くらいのぬるめが良いかなと思います。ミントなら湯船に浸かっても、お風呂上りの汗の引きは早く、爽快感が楽しめます。出た後の暑さがイヤですよね」
Q.お風呂を出た後、癒される香りでオススメはありますか?
大塚さん:「ひのきの香りはいかがでしょうか?脱衣所や洗面所に香らせると、ウッド調の温かい印象で心が落ち着くと思います。アロマストーンに垂らして使うと効果的です」
筆者:「(ひのきアロマの香りを嗅いで)これは!まさに高級旅館のお風呂のような香りですね。一気に旅館気分になりました。アロマストーンとのセット、ギフトにも良さそう!」
大塚さん:「そうですね!ひのきはホッとする香り。皆さまを癒してくれると思います。清涼感というよりは、スッとした爽やかな香りなので夏でも大活躍。リラックス効果も抜群ですし、深い森林というより軽い木の香り。お風呂をあがってからもまた、香りに癒されます。寝るまでの時間に、日中の忙しさを整理して安眠できるような流れになると思います」
筆者:「インバスはミント、アウトバスはひのきという、高級旅館のような感覚で身も心もほぐす、お風呂時間を最も有意義に過ごす組み合わせですね。そしてそのまま眠れたら最高!」