鍼灸師でもある中村さんが、血行とリンパの流れについて説明。血行が滞るとどうなるの?万年冷え性なのはなぜ?など、なかなか解決しなかった不調の原因がセルフチェックできます!
【お話をお伺いした方】
H ampersand(アッシュアンパサンド)
スマピインストラクター
中村萌美さん
埼玉県川口市「Beauty Style M‘s」主宰
【Beauty Style M‘s】
https://www.beauty-studio-ms.com/index.html
《保有資格》
・鍼灸師(国家資格)
・ファンクショナルローラーピラティス(FRP)マスタートレーナー
・FTPピラティスベーシックプラス(上級)インストラクター
・BESJ マシーンピラティストレーナー (Reformer / Trapeze)
・BODY CONTROLマタニティピラティスインストラクター
・全米ヨガアライアンス200時間修了
・インドネシア大学解剖実習ベーシックコース、アドバンスコース修了
・NSCA-CPT
・CPR-AED(心肺蘇生・自動体外式除細動器)
・オーソモレキュラー栄養療法アドバイザー
【Beauty Style M‘s】
https://www.beauty-studio-ms.com/index.html
【H ampersand PROJECT 公式ホームページ】
https://hampersand.jp/
Q.血行が悪いと、どのような症状が起こりますか?
中村さん:「人の身体には、気の流れ、血の流れ、リンパの流れがあります。
食事をすることで生まれるエネルギーや、運動をすることで起こる代謝、それによって血行が良くなり、リンパが流れ、むくみや冷えが改善すると言われているのですが、それが崩れてくると、例えば内臓が冷えて頭がのぼせる、いわゆるホットフラッシュのような感じなり、足だけが冷えるという症状が出ます。
あとは、毎日頭でずっと考えている人も、更年期ではなくても、頭がのぼせて足だけが冷えることがありますが、肩こりや頭痛の症状も出やすく、血行不良を軽視すると身体の不調に繋がってきます」
Q.低体温も関係ありますか?
中村さん:「はい。覚えておいていただきたいのは、体温が1度下がると、基礎代謝が12%下がるんです。それだけで血行が悪くなり、痩せにくい身体になってしまいます。35度台では低くて、理想は36度台。35度台の方には身体を暖めるように伝えますが、なかなか難しい様子ですね」
筆者:「温かいものを飲んだり、靴下を履いたりしても、結局一時的なものですよね。根本から体温を上げるには、どうしたらいいですか?」
中村さん:「体質や遺伝もあると思うのですが、やっぱり筋肉をつけることが大事ですね。
身体の代謝の20%を占めるのが、筋肉だと言われているので、まず筋肉量をしっかり増やしていくと、基礎代謝が上がり、筋肉が動けば熱を発してくれるので、気の部分、エネルギーとして血行が良くなり、リンパも巡ってむくみや冷えが改善していくということがあります。徐々に筋肉をつけることは、長い目で見て、根本的な改善に繋がるのだと思います」
筆者:「即効性はなくても、この先の長い年月を考えれば、筋肉をつけることは、今からでも始めたいですね」
中村さん:「はい。やっぱり年齢を重ねるとともに、筋肉量が減ってきますし、いくつからでも筋肉はつきますのでぜひ頑張っていただきたいなと思います。70代のマッチョな方もいらっしゃいますし」
筆者:「マッチョな人は、やっぱり元気なんですか?」
中村さん:「マッチョな人の筋肉って、硬いように見えますが実はやわらかくて、肩こりや腰痛などはないみたいですよ。良質な筋肉をしている人は、ちょっと身体を動かすだけで筋肉が動き、代謝が上がって暑い暑いと言っていますね」
筆者:「いきなりマッチョにはなれませんが、普段からできるストレッチで、イチオシのものってありますか?」
中村さん:「スマホを見ることで固まってしまう胸鎖乳突筋や、広頚筋が前に縮こまってしまい、背中の筋肉が伸びてだるくなると肩こりしやすいので、ここを鍛えると、効果が分かりやすいと思います」
Q.簡単な首まわりのストレッチ方法を教えてください!
中村さん:「スマホを見たり、下を向いていると、首回りのリンパが詰まって胸落ちしてしまうんですよね。この胸鎖乳突筋は、呼吸する時に動く筋肉なので、ここが硬いと呼吸がしにくくなってしまいます。呼吸がしやすいと、循環が良くなり、深く呼吸ができれば肩回りもラクになると思います。首を倒すだけでもいいですし、上を向けたら乳突筋までほぐせます。後ろの筋肉が、もうこれ以上引っ張らないで!と言っているんですよ(筋肉の声)」
筆者:「そんなに特別なことをしなくても、空いている時間とか、電車に乗っている時でもできそうですね」