Beauty

40代からのキレイを叶える新常識。プロテインの次に注目すべきファイバーの力

年齢を重ねるごとに、肌の乾燥や体型の変化、なんとなく続く不調に悩まされる機会が増えている人も少なくないのでは?
そんな中、大人世代の間でも、これまで熱い視線を集めてきたのがプロテイン(タンパク質)。筋肉を維持し、健やかな美しさを保つためにプロテインを意識して摂取することは今や市民権を得ている話。

しかし、最新のビューティートレンドは、すでにその一歩先へと進んでいるのをご存知でしたか?世界的な食トレンドの指標において、プロテインの次に確実に来るとされているのが、なんと!ファイバー(食物繊維)。そこで今回は、世界が注目する最先端のトレンド背景や、40代以降の女性にうれしい、今日から始められる実践的な食事法までを徹底的に紐解きます。

頬に手を置く女性
https://www.photo-ac.com/main/detail/25507099

《タンパク質だけでは足りない?!真のビューティーとは?》

実は、タンパク質ばかりを過剰に摂取し、食物繊維が不足した状態が続くと、毒素であるインドールが産生されてしまうなど、健康や美容に悪影響を及ぼすリスクがあることが分かっている昨今。

いま本当に必要なのは、タンパク質か食物繊維かの二択ではなく、両方のバランスを整えること。タンパク質が筋肉や体の回復を担う主役であるならば、食物繊維は腸内環境や代謝を根底から支える縁の下の力持ち。この2つが互いに補完し合うことで、真のインナービューティーが完成します。

Photo by <a href="https://unsplash.com/@alexsaks?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Alex Saks</a> on <a href="https://unsplash.com/photos/a-jar-of-protein-powder-next-to-a-scoop-of-protein-powder-DvunqLOsKco?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Unsplash</a>
Photo by Alex Saks on Unsplash

《発酵性食物繊維がカギ》

世界中で大ブーム。知っておきたい最新食トレンド、ファイバーマキシング

食物繊維がこれほどまでに注目されている背景には、世界規模での巨大なトレンドの波が。
海外の動向に目を向けると、アメリカを代表する家庭誌である『Better Homes&Gardens』は、2026年の食トレンドとして食物繊維の重要性を挙げています。また、大手オーガニックスーパーである『ホールフーズ』グループも、食物繊維に注力することを発表。
そしてヨーロッパの有力フードメディア『FoodNavigator』では、インターネット上における食物繊維の検索数は5000%増という驚異的な数字を記録しているとか。
さらに、若者を中心にトレンドを発信するTikTokでは、食事中の食物繊維量を最大化しようとする動きであるファイバーマキシング(#fibermaxing)というハッシュタグが計1億5000万回以上も閲覧され、大きなブームを巻き起こしているほど。
そのため海外では、高ファイバーを謳ったスナック菓子や、腸に優しいソーダなどが続々と発売され、市場を席巻しているのです。

このように、世界中が食物繊維に熱狂している中、実は日本市場における食物繊維への注目度は、世界に先行している状況。すでに2025年版の日本人の食事摂取基準策定検討会において、食物繊維の重要性が改めて強調されていたり、一般社団法人 発酵性食物繊維普及プロジェクトが発足するなど、産学や業界の枠を越えて理解を促進する活動が活発に行われています。
そこで特に大人世代に知ってほしいのが、食物繊維の中でも抜群の美容・健康効果を秘めた発酵性食物繊維の存在です。

・発酵性食物繊維とは?

発酵性食物繊維(はっこうせいしょくもつせんい)とは、食物繊維の中でも腸内細菌によって分解・発酵されやすく、善玉菌の大好物(エサ)になる種類のこと。
これまでの腸活では、食物繊維を「水に溶ける(水溶性)」「水に溶けない(不溶性)」に分けるのが一般的でした。しかし最新の分子栄養学や世界の食トレンドでは、腸内でどれだけ発酵(利用)されるかという発酵性に注目が集まっています。

腸活のその先へ。善玉菌が作り出す天然の美容液、短鎖脂肪酸の秘密

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 ヘルス・メディカル微生物研究センター 國澤純先生によると、腸活において本当に大切なのは、菌を摂ることではなく、菌が体内で何を作り出すか
鍵を握るのは、善玉菌が食物繊維を分解して作る短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)なのだとか。主に酢酸、プロピオン酸、酪酸などがあり、全身の美と健康をコントロールする次のようなパワーを持っているそう。

1. 腸壁のバリア機能を高めて守りを強化する
2. 体内の炎症を抑える
3. 免疫機能を正常に整える
4. 脂肪の蓄積を抑え、代謝アップやダイエットをサポートする

そして発酵性食物繊維普及プロジェクト事務局長・西沢邦浩氏によると、もし発酵性食物繊維が不足した場合、腸内ではエサを失ったアッカーマンシア・ムシニフィラなどの善玉菌が、腸壁を守る粘液層を自ら食べてしまうのだそう。その後、守りが破綻した腸からは毒素が巡り、アレルギーの悪化や肌荒れ、慢性的な不調に繋がる可能性が。
さらに、肥満気味の成人を対象とした12件の試験データを検証したところ、発酵性食物繊維を日常的に摂ったグループは、体重が2.52kg、BMIが0.84減少したという劇的な結果も報告されています(期間2週間から17週間、1日18.5gから34gを摂取)。

美しく健やかなシルエットを維持したい大人世代にとって、まさに頼れる味方といえそう。

美容医療を越える肌変化。発酵性食物繊維の驚くべき効果がすごい

インナーケアが美肌に直結することは感覚的に理解されていても、具体的な数値としてその効果を実感できる機会は少ないかもしれません。しかし、発酵性食物繊維がもたらす肌へのアプローチには、驚くべき確かな臨床データが存在。

まいこホリスティックスキンクリニック院長の山﨑まいこ先生の検証によると、発酵性食物繊維を継続的に摂取した結果、内側の肌の水分量を高めるために非常に良い方向での作用が確認されたとか。驚くべきことに、最先端の美容医療や高価なエステ機器を駆使したとしても、わずか6週間でこれほどのクリアな結果を出すのはなかなか難しいレベルの肌変化が!

高級なスキンケア製品を外側から重ねることも大切ですが、年齢とともに減少する肌の潤いを根本から引き上げるためには、発酵性食物繊維によって腸内環境を整え、内側から自立した潤いを育むアプローチが最も近道であるといえそう。

今日からできる。毎日の食事にプラス3gの発酵性食物繊維を取り入れる方法

本来、私たちは1日に25g以上の食物繊維を摂取するべきとされています。しかし、現在の日本人成人(18歳以上)における食物繊維摂取量の中央値は1日あたり13.3gにとどまっており、目標量である25gとの間には大きな開きがあるのが現状なんだとか。

そこで、まずは現実的なステップとして、毎日の食事にプラス約3gの発酵性食物繊維を意識することからスタートを。大切なのは、特定の食品ばかりに偏るのではなく、様々な種類の食品から多様な発酵性食物繊維を摂取すること。

そこで1食あたり3g以上の発酵性食物繊維を手軽に摂取できる、おすすめの主食や食材をリストにまとめました。毎日の献立の参考にしてみて。

1食で3g以上の発酵性食物繊維が摂れる優秀食品(1食あたりの目安量)

• そば(ゆで:200g)…… 発酵性食物繊維量 3.6g
• もち麦50g+白米100g …… 発酵性食物繊維量 3.5g
• 中華めん(ゆで:120g)…… 発酵性食物繊維量 3.1g
• ごぼう(ゆで:40g)…… 発酵性食物繊維量 3.8g
• ながいも(50g)…… 発酵性食物繊維量 3.2g
• さつまいも(焼き:150g 大1/2個)…… 発酵性食物繊維3.9g
•じゃがいも(蒸し:203g 1.5個)…… 発酵性食物繊維3.45g

《食材を上手に取り入れて“菌のリレー”を作って》

特におすすめしたいのが大麦と納豆のコンビ。同時に美味しくいただくことで、腸内の頼れる酪酸菌が劇的に増えてくれることが分かっています。

また、腸内環境をより良好に保つためには、バトンを繋ぐような菌同士のリレー(発酵性食物繊維というエサをしっかり摂った上で、乳酸菌などの味方になる菌をあわせて入れてあげるのがベスト)を意識することも重要だと國澤純先生は言います。そうすることで、悪玉菌のフソバクテリウムを抑えてくれる酪酸菌(フィーカリバクテリウム菌)や、スリムな体型維持を応援してくれるブラウティア菌がさらに元気に働きやすくなるのだとか。さらに、彼らの大好物であるビタミンB1(豚肉や大豆、玄米など)も一緒に合わせてあげるとさらに効果的だそう。また、発酵性食物繊維を気軽に摂れる製品も多数あり!
これから訪れる暑い夏を軽やかに心地よく乗り越えるためにも、発酵性食物繊維をぜひ取り入れてみては?


Not sponsored.
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※掲載商品の価格はライター調べ、編集部調べです。店舗や時期により価格などの情報が異なる場合がございます。ご了承くださいませ。
※外出時には新型コロナウィルスの感染対策を十分に講じ、最新情報は公式HPなどでご確認ください。またご自身でご判断したうえで、行動してください。

PROFILE
merrily編集部 編集長 / 星 ゆうこ
merrily編集部 編集長 / 星 ゆうこ
美容研究家、ライター・エディター、コスメ&サプリプランナー。 コンサルなども行い、美容全般を仕事としています。ライター歴約13年。西洋医学・東洋医学・酵素栄養学・分子栄養学・NASA使用の心理学など学んだ分野は多数、これまで学びにかけてきたお金は200万越え。所持資格は15以上に。merrilyでは編集長として、皆さんが思わず「へぇ〜!」と言ってしまうような、耳よりな情報をお届けします!
著者のウェブサイト:https://lit.link/kuponobeauty