「最近、なんとなく顔色がくすんできた気がする」「シミが濃くなってきたかも…」と感じたことはありませんか?
ひとくちに“シミ”といっても、実は種類によって原因も治療法も異なります。
まずは代表的な4種類のシミをチェックしましょう。

《シミの種類と原因》
1.日光性色素斑(老人性色素斑)
紫外線の蓄積によって生じる代表的なシミ。輪郭がはっきりしており、顔の側面に多く見られます。
2.肝斑(かんぱん)
ホルモンバランスの変化や摩擦刺激が原因。頬骨のあたりに左右対称に現れることが多く、濃淡が変化しやすいのが特徴。
3.そばかす(雀卵斑/じゃくらんはん)
遺伝的な要素が強く、小さな薄茶色のシミが鼻や頬に点在します。紫外線で濃くなることがあります。
4.ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
思春期以降に現れる、やや青みがかった茶色いシミ。皮膚の深い層(真皮)にメラニンが沈着しているため、治療に工夫が必要です。
・「後天性のシミ」とは?
これら4つのシミはすべて後天的なもので、生まれつきではなく成長過程で現れるもの。
紫外線ダメージや加齢、ホルモン変動など、日々の生活習慣が大きく関わっています。

・美肌とシミの関係
「肌の透明感=若々しさ」といわれるように、シミは肌の色ムラやくすみの原因になります。
もちろん、チャームポイントになる“そばかす”や“ほくろ”もありますが、美肌を目指す上では色素沈着をコントロールすることが重要です。
《最新レーザー・光治療を徹底解説!》
・シミ治療に使われるレーザーの種類
シミの種類や深さに応じて、以下のように使い分けられます。
波長 | 特徴・用途 |
---|---|
532nm(ナノ秒・ピコ秒) | 表皮の浅いシミ(日光性色素斑、そばかす)に対応。赤みやかさぶたが出ることも。 |
1064nm(トーニング) | 肝斑などの真皮層に届く。繰り返し照射が前提で、肌への刺激は少なめ。 |
694nm(ルビーレーザー) | 真皮深層の色素(ADMなど)に効果。特に深いシミには高い効果が期待される。 |
・その他の治療法:IPL(光治療)
IPLは幅広い波長の光を使い、シミ・くすみ・赤ら顔など複数の肌悩みに対応できるのが特長。
たとえば以下のようなものがあります。
・515nm・560nm:日光性色素斑やそばかす向け
・640nm:肝斑ケアに有効
《治療の効果とリスク》
【効果】
・日光性色素斑やそばかすは、1回でも目に見える効果が出ることも多い
・即効性があり、満足度も高い治療法です
【リスク】
・赤み・一時的な火傷のような反応
・炎症後色素沈着(※数ヶ月で薄くなることが多い)
・かさぶた・乾燥などの一時的な肌変化
※治療後は医師の指示に従ってステロイド外用やテープ保護を行いましょう。
・治療後は紫外線対策がマスト!
レーザー治療後は肌が敏感になっているため、約3〜6ヶ月は徹底した紫外線対策が必要です。
・SPF値の高い日焼け止めをこまめに塗り直す
・帽子・日傘で直射日光を避ける
・室内でもUV対策を忘れずに

《自己判断はNG!医師の診断で最適な治療を》
シミは一見似ていても、それぞれに発生メカニズムも治療アプローチも異なります。
自己流のスキンケアで効果が出ない場合は、まず専門医による診断を受けてみましょう。
医師と相談しながら、自分の肌に合ったケアを見つけることが、美肌への近道です。
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