「最近、なぜか涙もろくなった」「気分が沈んで、ふとため息が出てしまう」
——そんな心の揺らぎを感じたことはありませんか?
40代を迎えると、女性ホルモンの変化にともなって心のバランスが崩れやすくなる時期。
身体の不調だけでなく、「気持ちが追いつかない」「理由のないイライラや落ち込みが続く」と感じている方も少なくありません。
そんな時こそ、無理に元気になろうとせず、自分を“整える時間”を持つことが大切です。
今回は看護師として多くの女性の声に寄り添ってきた結木香帆さんが、日々の生活に取り入れられる【アロマ&ハーブ】のセルフケア方法を紹介してくれました。
【お話を伺った人】
株式会社WELL BE INDUSTRY
看護師 結木 香帆(ゆうき かほ)氏
看護師の傍ら、自宅でアロマケアサロンを運営。妊活サポートから更年期のお悩み相談まで幅広く女性ホルモンケアについて、アドバイスを行う。
オンラインサロン、外部講師として、更年期セミナーも開催。
【株式会社WELL BE INDUSTRY】
https://www.wellbe-industry.com/

Q.気持ちが落ち込みがちな更年期対策は?
《ゆらぎの季節をやさしく包む「アロマ」の力を》
精油の香りは、鼻から脳へとダイレクトに届き、自律神経やホルモン分泌に影響を与えると言われています。特に、気持ちが沈みがちな更年期世代におすすめの香りは以下の通りです。
・ベルガモット
やさしい柑橘系の香りが、不安な心にやさしく寄り添い、気分を明るくしてくれます。
・ゼラニウム
ローズに似た香りが女性ホルモンのバランスを整え、情緒の揺れをやわらげてくれます。
・クラリセージ
呼吸が浅くなりがちな時に、深くゆっくりとしたリズムへ導いてくれる香りです。
これらの精油は、ディフューザーに入れるほか、マグカップにお湯を注いで1滴垂らす、ティッシュに染み込ませて香りを楽しむなど、手軽に取り入れられます。
特に夜、就寝前に香りを取り入れることで呼吸が深まり、睡眠の質が上がったと感じる方も多いそうです。

《手のひらから心をほぐす「ハーブティ」の習慣》
温かい飲み物を手で包むだけでも、人は自然と安心感を覚えるもの。
ハーブティーは、五感をやさしく刺激しながら、“立ち止まる時間”を作るセルフケアの一つです。
<おすすめのハーブ>
・カモミール:夜におすすめ。リラックスしながら1日を終えるスイッチに。
・ラベンダー&ローズのブレンドティー:朝のスタートをやさしく整えたい時に。

《「元気になろう」としなくていい。ゆるむことを、自分に許そう》
女性はホルモンのリズムに大きく影響されるため、気分が沈む日があるのは自然なこと。
「なんとなく落ち込む」「理由もなく涙が出る」そんな時にこそ、香りやハーブの力を借りて「少しだけ立ち止まる」ことが大切です。
“ちゃんとしなきゃ”と思うほど頑張り屋さんの40代女性にこそ、「今日はゆるんでいいよ」と自分に声をかけてあげてください。

《こころのケアも、エイジングケアの一部》
更年期は、身体と心を見直す絶好のチャンス。
植物の力を借りて、“がんばらない”セルフケアを始めてみませんか?
香りとお茶の習慣は、あなたの心にそっと寄り添い、「今の自分」を整える味方になってくれるはずです。
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