「最近、シワが増えてきたかも…」「目元や口元の乾燥が気になる」——そんなふうに感じたことはありませんか?
40代以降、シワは見た目年齢に大きく影響を与える重要なポイントです。
今回は、プライドクリニック院長・久野賀子先生が、シワの種類ごとの特徴や原因、正しい対策についてわかりやすく解説。
具体的な施術方法にも触れながら、シワを防ぎ、若々しい印象をキープするヒントをお届けします。

《シワとは?まず知っておきたい基礎知識》
・シワの定義と種類
シワには大きく4つのタイプがあります。
・表情ジワ:額、眉間、目尻にできるシワ。筋肉の収縮によるもので、ボトックスが効果的。
・乾燥ジワ:目元や口元など、乾燥によって生じる細かいシワ。保湿ケアが重要。
・たるみジワ:ほうれい線やマリオネットラインなど、加齢に伴うたるみで生じる深いシワ。ヒアルロン酸注入、HIFU、糸リフトが適応。
・光老化によるシワ:紫外線ダメージで弾力を失い、できるシワ。UVケアによる予防が不可欠。
それぞれ原因が異なるため、適切なアプローチが必要です。

・シワと加齢の関係
実は、シワ自体は若い人にも存在します。
笑ったときにできる法令線などは、赤ちゃんにも見られる自然な現象です。
しかし、加齢とともにシワが定着し、深く刻まれると年齢を感じさせる要因になります。
さらに、紫外線による光老化は、シワだけでなくごわつきやくすみも同時に引き起こし、見た目年齢に大きく影響します。

《シワができやすい人とできにくい人の違いとは?》
・生活習慣とシワの関係
4つのシワのうち、特に見た目年齢を左右するのが「光老化」。
紫外線を浴びる機会が多い人はシワができやすく、紫外線を防げている人は弾力のある若々しい肌を保ちやすいです。
UVケアが最も大切な予防法です。
次に重要なのが「保湿」。
乾燥すると、皮膚が慢性的な炎症状態になり、シワだけでなく、赤黒さやごわつきも生じます。
また、アトピー性皮膚炎や喫煙も慢性的な炎症を引き起こすため注意が必要です。
表情ジワやたるみジワについては、最終的には美容医療によるケアが選択肢となります。
具体的には、表情ジワにはボトックス、たるみジワにはまずHIFU(高密度焦点式超音波)治療がおすすめです。
・肌質とシワの関係性
乾燥肌やアトピー肌の方は、シワが定着しやすい傾向にあります。
また、皮膚が薄く柔らかい人ほど、たるみジワができやすいので、早めのケアが大切です。

《シワの主な原因とその対策》
・紫外線によるダメージ
紫外線は、コラーゲンやエラスチンを破壊し、肌の弾力を奪うだけでなく、メラニン生成を促進して肌のくすみも引き起こします。
これを防ぐためには、日焼け止めの毎日の使用、帽子や日傘での物理的防御が欠かせません。
外出時は2〜3時間おきの塗り直しを心がけましょう。
・乾燥による影響
肌が乾燥していると、光や摩擦などのダメージを受けやすくなり、炎症が進行してシワが深く刻まれます。
適切なスキンケアでしっかりと保湿し、バリア機能を守ることが大切です。
乾燥対策は、シワ予防だけでなく、肌全体の質感向上にもつながります。
・表情やクセの影響
普段から、目を開くときに眉を上げる癖のある人は「額のシワ」、物を見るときに眉間を寄せる癖のある人は「眉間のシワ」ができやすくなります。
若いころは愛嬌にもなる目尻のシワも、年齢を重ねると老け感につながることも。
表情のクセを自覚し、意識的にリラックスすることもシワ予防には重要です。
《シワは早めの対策で差がつく!》
シワは一朝一夕にできるものではありません。
毎日のUVケア、保湿、表情筋の使い方を意識することが、未来の肌を大きく左右します。
さらに、できてしまったシワには、ボトックスやHIFU、ヒアルロン酸注入といった美容医療をうまく取り入れることで、ナチュラルな若々しさを保つことが可能です。
自分に合ったケアを早めに始めて、自信の持てる素肌を育てていきましょう。
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