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【連載】“老け見え”を防ぐカギはシワ対策!40代からできる美容医療とセルフケアとは? プライドクリニック久野院長

「最近、シワが増えてきたかも…」「目元や口元の乾燥が気になる」——そんなふうに感じたことはありませんか?
40代以降、シワは見た目年齢に大きく影響を与える重要なポイントです。
今回は、プライドクリニック院長・久野賀子先生が、シワの種類ごとの特徴や原因、正しい対策についてわかりやすく解説。
具体的な施術方法にも触れながら、シワを防ぎ、若々しい印象をキープするヒントをお届けします。

Photo by:PRIDE CLINIC
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《シワとは?まず知っておきたい基礎知識》

・シワの定義と種類

シワには大きく4つのタイプがあります。
・表情ジワ:額、眉間、目尻にできるシワ。筋肉の収縮によるもので、ボトックスが効果的。
・乾燥ジワ:目元や口元など、乾燥によって生じる細かいシワ。保湿ケアが重要。
・たるみジワ:ほうれい線やマリオネットラインなど、加齢に伴うたるみで生じる深いシワ。ヒアルロン酸注入、HIFU、糸リフトが適応。
・光老化によるシワ:紫外線ダメージで弾力を失い、できるシワ。UVケアによる予防が不可欠。
それぞれ原因が異なるため、適切なアプローチが必要です。

手で顔を隠しているモノクロ写真
Photo by Stu Lauren on Unsplash

・シワと加齢の関係

実は、シワ自体は若い人にも存在します。
笑ったときにできる法令線などは、赤ちゃんにも見られる自然な現象です。
しかし、加齢とともにシワが定着し、深く刻まれると年齢を感じさせる要因になります。
さらに、紫外線による光老化は、シワだけでなくごわつきやくすみも同時に引き起こし、見た目年齢に大きく影響します。

若い手と歴史ある手
Photo by Malin K. on Unsplash

《シワができやすい人とできにくい人の違いとは?》

・生活習慣とシワの関係

4つのシワのうち、特に見た目年齢を左右するのが「光老化」。
紫外線を浴びる機会が多い人はシワができやすく、紫外線を防げている人は弾力のある若々しい肌を保ちやすいです。
UVケアが最も大切な予防法です。

次に重要なのが「保湿」。
乾燥すると、皮膚が慢性的な炎症状態になり、シワだけでなく、赤黒さやごわつきも生じます。
また、アトピー性皮膚炎や喫煙も慢性的な炎症を引き起こすため注意が必要です。

表情ジワやたるみジワについては、最終的には美容医療によるケアが選択肢となります。
具体的には、表情ジワにはボトックス、たるみジワにはまずHIFU(高密度焦点式超音波)治療がおすすめです。

・肌質とシワの関係性

乾燥肌やアトピー肌の方は、シワが定着しやすい傾向にあります。
また、皮膚が薄く柔らかい人ほど、たるみジワができやすいので、早めのケアが大切です。

ビーチにサングラス
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《シワの主な原因とその対策》

・紫外線によるダメージ

紫外線は、コラーゲンやエラスチンを破壊し、肌の弾力を奪うだけでなく、メラニン生成を促進して肌のくすみも引き起こします。
これを防ぐためには、日焼け止めの毎日の使用、帽子や日傘での物理的防御が欠かせません。
外出時は2〜3時間おきの塗り直しを心がけましょう。

・乾燥による影響

肌が乾燥していると、光や摩擦などのダメージを受けやすくなり、炎症が進行してシワが深く刻まれます。
適切なスキンケアでしっかりと保湿し、バリア機能を守ることが大切です。
乾燥対策は、シワ予防だけでなく、肌全体の質感向上にもつながります。

・表情やクセの影響

普段から、目を開くときに眉を上げる癖のある人は「額のシワ」、物を見るときに眉間を寄せる癖のある人は「眉間のシワ」ができやすくなります。
若いころは愛嬌にもなる目尻のシワも、年齢を重ねると老け感につながることも。
表情のクセを自覚し、意識的にリラックスすることもシワ予防には重要です。

《シワは早めの対策で差がつく!》

シワは一朝一夕にできるものではありません。
毎日のUVケア、保湿、表情筋の使い方を意識することが、未来の肌を大きく左右します。

さらに、できてしまったシワには、ボトックスやHIFU、ヒアルロン酸注入といった美容医療をうまく取り入れることで、ナチュラルな若々しさを保つことが可能です。
自分に合ったケアを早めに始めて、自信の持てる素肌を育てていきましょう。


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PROFILE
PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子
PRIDE CLINIC 院長 久野賀子
『自分らしさをもっと引き出せる美容クリニック』づくりを目指してPRIDE CLINICを開院。長年にわたり大手美容クリニックで通常の美容皮膚科診療だけでなく、新入職医師の指導や、VIP対応などを行ってきた経験を通じ、皆様に気軽に先進的な治療を受けていただける、自由で明るいクリニックを運営中。
著者のウェブサイト:https://pride-clinic.com/