更年期のサインとして知られる「ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)」。突然、顔や首がカッと熱くなり、汗がにじむ——そんな予期せぬ症状に戸惑う40代女性も多いのではないでしょうか。
でも実は、ホットフラッシュは「がんばってきた身体」からの、やさしいメッセージかもしれません。
今回は、看護師・結木香帆さんが、ホットフラッシュと向き合うための考え方と、日常で実践できるセルフケアのヒントを紹介します。
【お話を伺った人】
株式会社WELL BE INDUSTRY
看護師 結木 香帆(ゆうき かほ)氏
看護師の傍ら、自宅でアロマケアサロンを運営。妊活サポートから更年期のお悩み相談まで幅広く女性ホルモンケアについて、アドバイスを行う。
オンラインサロン、外部講師として、更年期セミナーも開催。
【株式会社WELL BE INDUSTRY】
https://www.wellbe-industry.com/

《ホットフラッシュは“がんばり屋さん”への合図?》
ホットフラッシュは、更年期に女性ホルモンが大きく変動することで、自律神経が乱れ、体温調整が難しくなることが原因です。でもこれは病気ではなく、体内が「ちょっと休もう」とバランスを整えようとしている自然な現象。
むしろ、これまで誰かのために尽くしてきた“あなたの証”かもしれません。イラしやすい、気分が落ち込みがちという方は、たんぱく質を意識した食事を取り入れてみましょう。

《今日からできる、ゆるっとセルフケア》
ホットフラッシュに悩む女性は世界中にたくさんいます。でも、「誰にも言えずに我慢している」という声も多く聞かれます。そんな時は、ちょっとした習慣で、自分の心と身体に優しく寄り添ってみてください。
・朝、白湯を一杯。ゆっくり身体を目覚めさせましょう。
・ラベンダーやゼラニウムなど、アロマで深呼吸。
・湯船につかって“副交感神経モード”へ。
・「まだできる」ではなく、「今日はここまで」と区切る。
・「なぜ私だけ…」から、「今の私に必要な時間」と言い換える。
※つらい症状が続く場合は、医療機関への相談も忘れずに。

《更年期は「卒業」じゃなくて「再スタート」》
ホットフラッシュを経験すると、「もう女性として終わりなのでは…」と不安に感じることもありますよね。でも、それは“終わり”ではなく、“再スタート”のサイン。
某ハリウッド女優も、更年期を「再生のとき」と表現しています。
身体はいつだって、「あなたがここにいる」ことを教えてくれている。だからこそ、焦らず、比べず、自分の“今”に優しくなってあげてください。

《更年期は今の私を生き直すためのサイン》
ホットフラッシュは「今の私を生き直すためのサイン」。
40代は、これまでのがんばりに気づき、自分の心と身体を見つめ直すタイミングです。
小さなセルフケアを通じて、自分と仲良くなりましょう。
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