年齢を重ねるごとに感じやすくなる“なんとなく老けたかも”という変化。
40代は、ホルモンバランスの変化や生活環境の影響もあり、シミ・たるみ・シワといったエイジングサインが現れやすい世代です。
そこで今回は、新宿二丁目の美容クリニック『プライドクリニック』院長・久野先生が、美容医療におけるエイジングケアの基本と、40代におすすめの施術、そして気になるダウンタイムや注意点について詳しく解説。
「美容医療ってハードル高そう…」と感じている方こそ知ってほしい、自然に若見えを叶える方法をご紹介します。

《美容医療とは?40代からの正しい選択肢に》
美容医療とは、医師・看護師など医療従事者だけが提供できる美容施術のこと。保険適用外で、基本的には全て自費診療です。
【施術は大きく3つ】
1.注射による施術:ヒアルロン酸、ボトックス、肌育注射などを医師が注入します
2.機械や薬剤を使う施術:HIFU(ハイフ)・レーザー・フォトフェイシャルなどを、医師の指示のもと看護師が照射します
3.手術による施術:美容外科医が行う手術で、皮膚や脂肪、軟骨などを取り除いたり補ったりします
40代になると、女性も男性もホルモンの分泌が変化し、肌や骨、筋肉、脂肪の衰えが目に見えて表れはじめます。「年齢だから仕方ない」と受け入れるだけでなく、変化を最小限に抑える方法を知っておくことで、より前向きに人生を楽しむ選択肢が増えます。

・エイジングサインの3大変化と、美容医療でできること
【加齢によって起こる大きな変化は主に3つ】
・ボリュームロス:骨や筋肉、脂肪が痩せて、こめかみ・目の周り・顎などに凹みが生じます
・たるみ:中身が減った分、皮膚が余って下垂します。皮膚自体も伸びて、フェイスラインに影響します
・肌質の変化:ハリや弾力が低下し、薄くなった肌にシワやシミが出やすくなります
これらの変化は、スキンケアだけで完全に防ぐのは難しく、美容医療の力を借りて“20〜30代の状態に近づける”という選択肢も効果的です。

・40代に多い肌悩みと、その対処法
1.シミ
40代で最も多い悩みは「シミ」。とくに日光性(老人性)色素斑が多く、レーザーやフォトフェイシャル、レチノイン酸での治療が一般的です。
肝斑はホルモンや摩擦などが原因のため、外的刺激を抑えながら、肌のバリア機能を高めるアプローチが重要です。
2.たるみ
40代のたるみはまだ軽度であることが多く、HIFU(高密度焦点式超音波)での引き締めや、ヒアルロン酸によるボリューム補充で改善が見込めます。
3.シワ
表情ジワ(額、目尻、眉間など)にはボトックス
たるみジワ(ほうれい線、マリオネットラインなど)には、HIFUやヒアルロン酸を使ったたるみ治療が効果的です。
《今、人気の施術ランキングベスト3》
【ボトックス注射】表情ジワの予防と改善に
筋肉の動きを一時的に抑えて、表情ジワを防ぐ施術。注入部位は額、眉間、目尻が一般的です。効果は約3〜4ヶ月持続し、1回で実感しやすいためリピーターが多い人気施術です。
【ヒアルロン酸注入】ボリュームロスによる影をカバー
痩せやすい部位(こめかみ・目の下・鼻の横・顎など)に注入することで、凹みを補い自然なリフトアップ効果が得られます。
ダウンタイムがほとんどなく、直後からの変化を実感しやすいのも魅力です。
【RF(高周波)治療】肌の引き締めに新定番
皮膚の内側に熱を加えて、コラーゲン生成を促しながらたるみを改善。サーマクールをはじめ、近年は韓国製のリーズナブルなマシンも登場し、手軽にリフトアップしたい人に人気が高まっています。

・美容医療の流れと、施術前後に知っておきたいこと
・事前準備と心構え
美容医療はあくまで選択肢のひとつ。自分の悩みや「どうなりたいか」を明確にすることで、より納得のいく施術が選べます。
カウンセリングでは、将来像も含めて医師と話し合い、無理のないペースで検討するのがポイントです。
・ダウンタイムの目安
注射・機器治療:ほとんどの場合、1日〜1週間ほどで日常生活に支障なし
外科的治療:腫れや内出血があり、完全な仕上がりには3〜6ヶ月ほどかかることも。手術の際はスケジュール調整が必要です。
・ダウンタイム中の注意点
アルコールやタバコ、運動の制限は厳守しましょう。また、腫れや赤みで不安になる時期もありますが、気にしすぎず、リラックスして過ごすことが大切です。

《40代からの美容医療は「整える」ケアを》
美容医療は「若返る」ためではなく、“自分らしさを整えるための選択肢”。
40代の今から始めることで、将来の自分に投資することにもつながります。
まずは気になる悩みを医師に相談してみることから始めてみませんか?
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