更年期に太りやすくなるのはなぜ？40代・50代女性に起こる体型変化とその対策

「最近、なんだか体重が落ちにくくなった…」
「食べる量は変わっていないのに、太りやすくなった気がする」

40代以降の女性が抱えるこのような悩み。その背景には、更年期特有のホルモンバランスの変化や、生活習慣の影響が深く関わっています。

この記事では、看護師である結木さんの視点を交えながら、
「なぜ更年期は太りやすくなるのか？」その理由と今からできる5つの対策をわかりやすく解説します。

【お話を伺った人】

《更年期に太りやすくなるのはなぜ？》

更年期とは、女性ホルモン（エストロゲン）の分泌が大きく変化する時期。このホルモン変化は、代謝の低下や自律神経の乱れを引き起こし、以下のような影響をもたらします。

・代謝が落ちる
年齢とともに基礎代謝は下がり、特にエストロゲンの減少は脂肪燃焼の効率を低下させます。
・筋肉量が減る
加齢とともに筋肉が落ち、エネルギー消費が減ることで太りやすくなります。
・自律神経が乱れる
ホルモンの影響で交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、睡眠や食欲にも影響が出やすくなります
・心身のストレスが増える
家庭や仕事のプレッシャーに加え、「更年期＝つらいもの」といったイメージも重なり、過食に走ることも。

《自分を責めないで。変化は“自然なこと”》

太る＝自分に甘い、努力が足りない——
そんな風に思ってしまう方も多いかもしれません。でも、更年期の身体は今までとは違う環境でがんばっているだけ。変化を受け止めることが、何よりも大切です。
「昔の体型に戻らなきゃ」ではなく、「今の私に心地よい生活を探そう」という意識に切り替えてみましょう。

《今日からできる、ゆるっとセルフケア》

・朝の白湯で代謝をスイッチON
内臓をじんわり温めて、代謝を促します。
・ゆるい筋トレやストレッチ
筋肉量を維持することで、太りにくい体へ。無理のない範囲から始めましょう。
・食事は「抜かず・整える」が基本
炭水化物を極端に減らすより、バランスよく、たんぱく質や食物繊維をしっかり摂るのがおすすめです。
・湯船でリラックス
交感神経の緊張をほぐし、睡眠の質を高めます。

《体重より「今の私の快適さ」を大切に》

更年期は、ただ身体が変化するだけではなく、自分を見つめ直す“リスタート”のタイミングでもあります。体型の変化に一喜一憂するのではなく、「どんな私でありたいか」を軸に行動を選ぶことが、心と身体のバランスを整えるカギ。
小さなセルフケアを積み重ねて、“今の私”にちょうどいいライフスタイルを見つけていきましょう。
あなたの毎日が、今日より少しだけ軽やかになりますように。

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※このコラムは健康情報の提供を目的としたものであり、診断や治療を目的としたものではありません。体調に不安がある場合は、専門の医療機関にご相談ください。
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