化粧品やサプリメントでよく目にするコラーゲン。実際のところ、コラーゲンについてどのくらい知っていますか?あまり深くは分からず使っている方も多いのではないでしょうか。今回、長年コラーゲンの研究をする服部博士にさまざまな角度から、コラーゲンの性質や役割についてお聞きしました。
merrilyメンバーのみ閲覧可能な部分では、コラーゲン化粧品が自分の肌にどう作用するのか、教えていただいています。
【お話を伺った人】
ニッピコラーゲン
バイオマトリックス研究所
服部博士
Q.摂取したコラーゲンは、体内でどのように動くのでしょうか?
服部さん:「コラーゲン自体は、薬ではなく食品なので、食べ過ぎたらどうなるか?という心配については、普通の食事として常識的な量で良いのかなと。食べすぎて障害が起きたということはありませんが。どのぐらい、摂ったらいいの?とよく質問を受けますが、5~10gを推奨しています。科学的な持論があるわけではないのですが、いろんな実験をして、そこまで食べたら効果があったということで、それ以上、20gぐらいまで食べても大丈夫でした。食べると、紫外線を浴びた後の回復や、傷の治りが早くなるなどの研究ができています。食品でありながら、抗うつ作用や免疫のことなど、これからもっと解明されるのでは?と思います。
そして今、グリシンに安眠効果があると味の素さんが研究をしていますが、普通20種類の栄養素が均等にあるのですが、コラーゲンの場合、その全体の1/3はグリシンなので、食べた後グリシンの効果が期待できます」
Q.動物性コラーゲンと植物性コラーゲンはどう違うのでしょうか?
服部さん:「よく植物性コラーゲンと言われていますが、コラーゲンは動物にしかありませんので、コラーゲンは動物性のみです。植物性コラーゲンはコラーゲン風の何かですが、コラーゲンではありません。動物は体を支えるのにコラーゲンを使っていますが、植物はセルロース繊維を使っています」
筆者:「驚きです!動物性と植物性って言われると、植物性の方がいいんじゃないかと思ってしまいますが……」
服部さん:「自分たちが動物なのに(笑)。動物性コラーゲン、豚でも牛でも基本的には何でも良いのですが、お好みで。魚も良いですよ。肉の場合、脂を余分に摂りたくなければ魚や牛が良いですね。ニッピコラーゲン100には、脂肪は入っていません」
Q.美容の観点から、コラーゲンのお話をお聞かせください!
服部さん:「コラーゲンを塗ると、そのコラーゲンが肌のコラーゲンになるというわけではないのですが、皮膚の下、真皮はコラーゲンでできており、栄養や水分を必要に応じて皮膚に浸透させるのがコラーゲンの構造。コラーゲンを塗ると栄養や、水分を皮膚の表側にも蓄えておいて、足りない時には保湿をしてくれる効果があります。コラーゲンがあることで、持続的にお肌を守ってくれるという働きをします。目に見えてわかる即効性はありませんが、健康的なお肌になるということ、小さい傷やシワはこまめな補修をしてくれます。ナチュラルで健康的な状況を保つために、コラーゲンは大事だなと思います。研究所でも、内から外からコラーゲンっていつも言っていますよ」
Q.コラーゲン化粧品は、どのようなところが良いのでしょうか?
服部さん:「手持ちの好きな化粧品