ここ3年で海外でのスイーツは、どのように変わったのか。
筆者はこの夏フランスに行き、スーシェフ・パティシエールとパティスリー巡りをしてきました。2年後に開催されるパリオリンピックに向けて、新しいホテル、レストラン、百貨店、パティスリーなどがオープンし、パリは活気に溢れていましたよ。
今回は、フランス発祥の数々の洋菓子、美味しいバターや牛乳、卵、塩から作られ、デザインや色も個性的で見ているだけで笑顔になれる、そんな筆者が印象に残ったスイーツなどをご紹介していきます。

《ミシュラン3ツ星レストランのスイーツ》
・レストランKEI
日本人初のミシュラン3つ星を獲得した『レストランKEI』。
お料理が素晴らしいのはもちろんですが、コースの最後を締めくくる高塚氏の作るスイーツを念願かない、いただくことができました。

感動のコース料理を堪能し、最後に出てきたスイーツ。
思わず「すごーい!かわいい !」と声を出してしまった、初めて見る可愛らしい球体。
食べる前から、栗の甘い香りと柑橘系の香りに誘われて、ワクワク感が高まります。
サクサクのメレンゲを崩して中から出てきたのは、ゆずパール&栗のアイスクリームと栗のクリーム。崩したメレンゲと一緒にいただくモンブランは、3つの食感を一度に味わい、栗の深みと柑橘のさっぱり感で感動の美味しさでした。同行パティシエールはこの味、香り、見た目、食感を忘れないで心に刻むと話しておりました。
パリの美食家たちが日本人のお料理、スイーツを美味しいと言って食べている姿を見ることができたということも嬉しかったですし、幸せなひとときを過ごすことができました。
【レストランKEI】
https://restaurant-kei.fr/
《ブルターニュ発祥のクイニーアマン》
フランスの西部にあるブルターニュ地方は、大西洋に面した自然豊かなところ。
グラフェッドバターやゲランドの塩など、食材にも恵まれている地域です。皆様もクイニーアマンは聞いたことがあったり、食べたりしたことがあると思いますが、そんな自然豊かな場所で誕生しました。
クイニーアマンはスイーツの枠組みでありながら、フランスのパティスリーで一緒に販売されているところがほとんどです。


フランスは、4〜6人分など大きいサイズが主流で、皆んなで分け合って食べます。
名前に入っている”アマン”とは、バターのことだそうで、ブルターニュの美味しいバターの風味と、塩味と砂糖の甘味が楽しめます。表面がカリカリでキャラメリゼのようになっているところがまた美味です。そして中はふわふわ。筆者がこんなにおいしいクイニーアマンを食べたのは初めてで、感動しました。
《パリの合羽橋 2区レ・アール駅のキッチン用品店街》
お料理、お菓子作り好きなら訪れてほしい場所が、パリの合羽橋 2区レ・アール駅のキッチン用品店街です。お鍋や料理器具、お菓子作りの型や器具、カトラリーも販売されています。


見ているだけで楽しいし、日本では売っていない珍しい道具もお土産に最適。プロ仕様のものや、一生使えるようなキッチン用品にも出会えるかもしれません。
色やデザインも豊富なので、毎日のお料理もきっと楽しく、美味しくなるはず。
《カラフルで、デザインが素敵で美味しいスイーツ》
どこのパティスリーも店内に一歩足を踏み入れると、カラフルで美しく、まるでアートのようなスイーツに、思わず笑みがこぼれてしまいました。そしてどんな味なんだろう、中に何が入っているんだろうと想像しながら見ているだけでも、気分が高揚してうれしくなってしまいます。スイーツでたくさんの人を笑顔にする、それがパティシエールのお仕事なのだと感じました。
フランスでたくさんのパティスリーを巡った際、お店の方は気さくに話をしたり、試食させてくださったり、学びの多い毎日で刺激的でした。

今回一緒にパティスリー巡りをしたパティシエールも、「パリジェンヌ、ムッシュー、マダムみんな笑顔でパティスリーに入り笑顔で帰っていくんです。そんな姿を見ていると、私もこれからも美味しいスイーツを作り続けていきたいと思いました。本場パリの洋菓子を見てきて、デザイン、食感、色、味、まだまだ日々勉強ではあるけれど、たったひとつのスイーツで記念日や、思い出を提供でき、喜んでもらえる。そんなお仕事だと感じることができました。」とのこと。
機会がありましたら、ぜひフランスで幸せいっぱいの高揚感を味わえるパティスリー巡りを、してみてはいかがでしょうか?
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