Interview

【インタビュー】サッカー元日本代表 鈴木啓太氏に聞く。健康の土台は腸にあり!便は身体の健康状態を表す大切な便りです

鈴木さんは、アスリートの経験を活かして、AuB株式会社からサプリメントをはじめ健康食品を発売しましたが、単に発売しただけではなく、4年もの歳月をかけて研究し、腸・菌のエキスパートとして活動されているので、おもしろいお話がたくさん聞けました!身近なのに知らないことが多い腸や便のこと、更年期や認知症にも密接に関係してきますので必見ですよ。

【お話を伺った人】

AuB(オーブ)株式会社
代表取締役 鈴木啓太氏
サッカー元日本代表、身体のコンディショニングのプロフェッショナルであるアスリートの腸内フローラを4年かけて1000検体以上解析。現在、フードテック事業とヘルスケア事業に参入し、腸や菌の多様性について発信している。

Q.腸に関心を持たれたきっかけは何だったのでしょうか?

鈴木さん:「30年くらい前の話になりますが、幼少の頃から、母親に人間は腸が一番大事だと言われて育ったんですね。ただ当時、菌活・腸活なんて言葉もありませんし、詳しくはわかりませんでしたが、調理師でもある母親が子どもを成長させるという観点から話していたのでしょうね。私自身がやっていたサッカーの応援をしてくれていたのもあって、食事も気遣ってくれていました。高校生くらいからは、母がすすめる腸内細菌の死菌が入ったサプリメントを飲んでいました。すると友達に「何飲んでるの?」と聞かれるわけですよ。でも腸内細菌って言ったら頭おかしいって言われそうだったので、ビタミン飲んでるって言っていました(笑)。」

Q.当時はあまり表立って腸活という言葉もありませんでしたからね。でもその後、生きる上で腸が大事ということに気付くのですね。

鈴木さん:「そうなんです。身体、土台がしっかりしなければ、栄養を摂っても吸収できないということ、お腹が冷えると自分のパフォーマンスや筋肉の状態が悪くなることにも気付きました。そんな中、便の研究をされ、便の記録アプリを開発している人がいると聞いて会いに行き、そこでアスリートの腸内環境を調べたらおもしろいデータが揃うんじゃないかと思ったんです。ただサプリメントを作って販売するのはイヤだったので、腸内環境の研究に4年かけて、納得してサプリメントの開発をしました。」

Q.4年間の研究時間は、具体的にどんなことをされたのですか?

鈴木さん:「とにかくアスリートのうんちを集めまくっていました。どのくらいの検体が必要なのかと、研究者の方に聞いたら1000検体じゃない?と言われ、1000検体の腸内フローラを集めました。自分自身、アスリートとしての役割がハマったなと思えましたね。アカデミック、ビジネス、チームメンバーそれぞれの得意分野で集結したっていう感じですね。結果、アスリートの腸内には一般の人の倍、酪酸菌があるということがわかりました。ちょうど業界の中では酪酸菌が注目され始めているタイミングだったので、ここからさらに研究が進むと思います。」

編集長 星:「最近、酪酸菌の入ったサプリメントのご紹介をいただくことが増えていて、ジワジワ浸透してきているのかなと思いました。一般の方はあまり知らないかもですが。」

鈴木さん:「一般の方から酪酸菌がいい、なんて言われたら、結構話が盛り上がりますよね!」

Q.製品ひとつひとつ、こだわりの点を教えていただけますか?

鈴木さん:「酪酸菌をメインに配合しているんですけど、我々が研究していて大事だなと思うのは菌の多様性です。無数にいる菌が生息している中で、何かを摂れば変わる、ということはないんです。腸内環境を整えることがまず大事なので、私たちのサプリメントは、約30種類の菌を配合しています。マルチ栄養プロテインAuB MAKEに関して言うと、アスリートから「本気で良いプロテインを作って欲しい」と言われたんですよ。プロテインって無数にありますよね。そこで、たんぱく質だけではなくビタミンやミネラル、鉄分やカルシウムなどバランスよく配合して、本気でお勧めできるものを作りました。極力糖分を抑えて飲みやすい味に仕上げています。」

鈴木さん:「「AuB GROW」に関して言いますと、菌を育てるほう。お腹の中には1000種類もの菌がすんでいてそれぞれ食の好みがことなります。そんな菌のエサといえば代表的なものが食物繊維。食物繊維と一口に言ってもいろんな食物繊維があるので、まずは多様な食物繊維を摂るということに着目して作っています。単一の食材からは多様な食物繊維を摂ることが難しいので、GROW1.2.3の3種のタイプで揃えています。なぜ3種類あるかと言うと、毎日同じ刺激だとお腹が慣れて来たりするので、それぞれ配合の異なる3種の食物繊維ミックスをローテーションさせて飲むのがポイントなんです。50種類以上の食品由来の原料から摂れる食物繊維が入っています。そのバランスは自信があるし、自分の家族も飲んでいますが、家族に飲ませられないものを作っちゃいけないなと思っているので。自分がアスリートだったということで身体へのこだわり、あとは健康的に動ける身体への気遣いを考えた時、腸内環境がとても重要になってくると思いますので、菌にとって良いものを摂りたいなというのが理想です。」

Q. 「AuB GROW」は、発売されたばかりですが、今後の展開や、鈴木さんが理想とする世界ってどんなことがありますか?

鈴木さん:「まずは、健康の土台は腸ですよということを皆さんに知っていただきたいなと思います。これからはオフラインの場で、発酵食をもっと身近に、もっと手軽に届けていけたらいいですね。我々は研究開発型なので、身体の状態を可視化することも目指しています。近い将来、トイレの中で健康診断が行われて、その日の便ですぐに体調がわかるという検査が出来て、結果が出るとすぐさま、あなたの健康状況はこうですよ、今日の食事メニューはこれがいい!という提案サポートや、さらにどこのスーパーマーケットで、そのメニューの食材が安い!などプチ情報まで出たらおもしろいですよね。」

編集長 星:「それが実現出来たら、生活習慣病の人だいぶ減りそうですよね。」

鈴木さん:「そうですよね。健康や美容、肌との関係も含めて、より皆さんがなりたい自分になれるんじゃないかなと思います。自分の身体に関心を持って、まずは知ることが大事ですね!体調のバロメーターとして出ている便をぜひ見ましょう。」

【AuB株式会社】
https://aub.co.jp/

【AuBオンラインストア】
https://aubstore.com/

《取材後記》

次の記事では鈴木さんの、今後の展望について語っていただいた内容をご紹介!
自分の身体の中を通って見せてくれる便は、体調のバロメーターと言う鈴木さんの言葉に、いつ便が出たかもわからないほど適当な私は反省…腸活は、知識をたくさん持っていないとダメなのかと思っていましたが、意外に一番身近で毎日関わっている(自分の身体ですからね)、近すぎて見えない、そんな存在なのだなと感じました。


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PROFILE
merrily編集部 エディター&ライター / 森岡 陽子
merrily編集部 エディター&ライター / 森岡 陽子
1974年生まれ。2人の大学生の子どもを持つ母。不器用ながら「努力と根性」で女性誌 のライターを10年以上経験、これからは軽やかにライフスタイルのお役立ち情報を発信で きたらと思っています! 「桃子俱楽部」オンラインサロンで、スキンケアやメイクを勉 強中、好きなことにはトコトン突き進むタイプ。
著者のウェブサイト:https://www.instagram.com/__yokom_