Interview

【インタビュー】浅草シェアキッチンにて営業する「SmileSpice」新谷紘平さんに聞く!「こころと、からだを、笑顔に」をテーマにしたスパイスカレーの魅力って?

発酵食品とスパイスの素晴らしさに目覚め、スパイスカレー店を営む新谷さんですが、(スパイスの)沼にハマるというよりは気負わず自然に摂り入れることを心がけているそう。
今の食生活になったきっかけや元気の源をお聞きしました。
私たちの理想の暮らしのヒントがあるかもしれません!

【お話をお伺いした方】

スパイス料理研究家/SmileSpiceオーナー
新谷紘平さん

Q.店内、スパイスのとってもいい香りと、ドライフラワーアレンジがセンス良く飾られていて、入った瞬間から居心地の良さを感じます。

新谷さん:「実はこの場所は、シェアキッチンを借りて営業しているんですよ。月曜~土曜まで借りているので、ほぼうちのお店が借りています!それで、日曜日はオーナーさんがカフェを。オーナーは女性で、お店のおしゃれな感じはすべてオーナーさんが整えてくださって、素敵な中で営業ができるので助かっています。」

Q.お店をオープンしたきっかけは何かあったのですか?

新谷さん:「20数年飲食の仕事をしてきて、和洋中、転々としていたのですが、そこで自分の年齢も考えた4年ほど前、元気で健康に120歳まで生きたいと。そう思い立って調べていくと、どうやら腸内環境を整えることがとても大事だというところに行きついたんです。食べ物でいうと発酵食品、自分の菌で作った発酵食品を食べるのが良いということが分かって、発酵食にしばらくハマったことがきっかけです。
まずは簡単で身近なピクルスやコンブチャ、ヨーグルトから始めて……。
そんな生活を繰り返していたらみるみる健康になっていったんです。元々健康ではあったのですが、全然風邪とかひかなくなりましたし、変化として大きかったのは二日酔いしなくなったという。」

編集長 星:「それはすごいですね!やはり腸内環境が整ったということでしょうか?」

新谷さん:「そうだと思います。お酒が好きで毎日飲むんですけど、昔は二日酔いの日もありましたが、今はほとんどないです。発酵食品を食べるという食生活以外、特に何も変えていないので腸内が関係してくるってことですよね。」

Q.では、具体的にお店オープンまでの経緯を教えてください!

新谷さん:「発酵食品にハマってから、自分で飲食店をやりたいなと思ったんです。元々は会社務めだったのですが、独立してやっていこうとしたのが、2020年1月。
そう、コロナが蔓延するようになり、もう今までの飲食のビジネスモデルでは無理だなと思いました。そんな中、ステイホームでオンラインサロンやライブ配信が加速。僕も、居酒屋で働いていましたが休業で時間があったので、みんなのステイホーム時間に、おうちやスーパーにある食材を使って、簡単に料理をする動画を配信してみたんです。毎日の献立の足しになればと、50日間ほど毎日やっていたんですよ。30分で仕込みから試食までするというメニューで。
そのころハマっていたスパイスカレーと発酵食を織り交ぜていたら、そのコミュニティーの中で「しんたに=カレーの人」みたいなイメージになって、スパイスカレー屋さんを開いたという感じです。」

Q.コロナ禍のオープン、大変だったのでは?

新谷さん:「自己資金もない状況だったので、店を構えるというよりは間借りするスタイルしかないなと思っていました。何屋さんをやる?となった時に、安心・安全、毎日食べたくなるようなものを出したいなと思って、自分も毎日食べてきていたスパイスカレーに決めました。会う人会う人にそのことを話していたら、「昼間はお店を使っていないから、使っていいよ」という方が現れて、自由が丘だったのですが間借りしてオープンできることになりました。
でも、コロナ禍で人がいなくなり、自由が丘でお店を続けることは困難だなと実感。違う場所で間借りできるところを、やっぱり会う人にたくさん話してここ(現在営業している場所)を紹介してもらえたんです。」

編集長 星:「(運を)持っていますね!」

新谷さん:「人に生かされているという感じがありますね。ご縁というか、タイミングが良くて、そしてこのお店は、見た時に一目ぼれで。お店の前にあるスカイツリーも、迫力満点だなと思いましたし、店舗外観も、ガラス張りで明るく、いい気が流れているように思えて、ここで根を生やそう!と決意しました。」

Q.スパイスカレーは、おうちでも簡単に作れるものなのですか?

新谷さん:「不定期ではありますが料理教室もやっているんです。スパイス初心者向けの講座で、”30分で本格的なカレーが作れます”というもの。スパイスを買っても使い切れない、というお声があり、もったいないなと。
僕が最初に教えるのはたった3種類のスパイスで作るカレーなので簡単!そうすると、何度も作って使い切れるんですよね。そこから他のスパイスを試してみてもいいのかなと思います。”簡単=作るって楽しい♪”ということを感じてもらいたいんです。」

Q.だいたいの方は「スパイスカレーを作るって大変!」と、思っていると思うのですが笑。

新谷さん:「普通はそうですよね。でもスパイス料理って、食べる人よりも作っている人の方が幸せなんです。食べる人は、出来上がった香りしか感じられませんが、作る人は作る工程で変わる香りを感じられるし、一から作るという達成感や満足感も得られるので、ぜひ、お店のお料理教室に参加してください!幸せになれるレシピをたくさん教えますよ。」

編集長 星:「調味料やスパイス以外にも、化学調味料を使わないなど、こだわりってありますか?」

新谷さん:「はい!うちのスマイルスパイスのテーマは“心と体を笑顔に”なので、化学調味料不使用、グルテンフリーで油も最小限。カレーは小麦粉を使わず、スパイスと食材、油と塩のみで作っているんです。」

編集長 星:「だから体にやさしいんですね!胃弱な私にとっては、普通のカレーは胃腸に負担がかかってしまうので覚悟して食べないといけないんですが笑 新谷さんのカレーは安心して食べられるし、心から美味しく食べられます!」

新谷さん:「まずは自分自身が元気で健康に120歳まで生きたいと思った時に、ひとりで生きても楽しくないと感じて、自分と関わる大切な人たちも一緒に長く生きて欲しいな、というところから体にやさしいメニューを選んだわけです。よく「スパイス沼」って言われたりしますが、スパイスに溺れて死にたいとかっていうことはなくて。気軽にスパイスを摂り続けて自分やまわりの人が健康になればいいなと思っています。ぜひお店に遊びにきてください!」

取材を終えて…
新谷さんは、人に恵まれているとおっしゃっていましたが、実はご自身が人や運を引き寄せているように感じました。周囲に夢ややりたいことを語ることって大事だなと改めて思いました。

そんな新谷さんのお店&お料理教室はこちら!
【スマイルスパイス】 
https://smilespice.studio.site/


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PROFILE
merrily編集部 エディター&ライター / 森岡 陽子
merrily編集部 エディター&ライター / 森岡 陽子
1974年生まれ。2人の大学生の子どもを持つ母。不器用ながら「努力と根性」で女性誌 のライターを10年以上経験、これからは軽やかにライフスタイルのお役立ち情報を発信で きたらと思っています! 「桃子俱楽部」オンラインサロンで、スキンケアやメイクを勉 強中、好きなことにはトコトン突き進むタイプ。
著者のウェブサイト:https://www.instagram.com/__yokom_